1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

「シンプルなカードケース」は“キャッシュレス時代のお財布”になれるか?

ITmedia NEWS / 2025年1月30日 8時40分

「シンプルなカードケース」は“キャッシュレス時代のお財布”になれるか?

バリューイノベーションの「abrAsus シンプルなカードケース ブッテーロレザーEdition」

 バリューイノベーションの「abrAsus(アブラサス) シンプルなカードケース」のルックスは、その名の通りシンプルとしか言いようがなく、それこそ、うっかりするとよくある革のカードケースと思われかねない。バリューイノベーションの代表的な製品である「薄い財布」や「小さい財布」のような、見ればその特長がハッキリと分かるし、よくある製品には全然見えない、いかにも機能的なムードが、「シンプルなカードケース」には、ほとんど見出せないのだ。

 公式サイトの製品ページを見ると、そこに「出し入れのしやすさを考え抜いた特別な構造」と書かれている。つまり、この封筒型のカードケースにしか見えない製品は、この形でなければならない理由があるということ。それは、使ってみると、すぐに分かる。

 大きく開くフラップは、入れたカードの上部を完全に露出させ、ケース下部の切れ目からカードを押せば、さらにカードはケースから出てくる。その状態でカードを、ババ抜きで相手にトランプを選ばせる時のように扇形に開けば、目的のカードに簡単にアクセスできる。ありそうでなかった、このシンプルながら使いやすい構造は、何らかのギミックではなく、単にサイズと革という素材の特性だけで構成されているから、見た目はとても普通になる。

 「『abrAsus 薄い財布』や、『小さい財布』に、カードは本当に必要な5枚しか入りません。その他のマイナンバーカードや、保険証、診察券など、常に財布に入れておく必要のないカードを、普段は自宅の引き出しや金庫に入れておき、必要に応じてバッグやポケットに入れて、持ち歩くという想定で、新しいカードケースの制作を始めました」と話すのは、このケースの開発者でバリュー・イノベーションの代表でもある南和繁さん。

 「カードケースには、特に目立ったイノベーションがなく、私自身も今まで、特に既存のもので困っていませんでした。今回、ゼロベースで考えてみたら、特徴のある商品になったので発売に至りました」という南さんの言葉通り、実は、カードケースは、あればあったで便利だけど、財布や名刺入れなどでも代用できる程度の製品ではあったのだ。

 では、このカードケースの特長とは何か。

●名刺入れとしての機能は考慮していない

 単に取り出しやすいというだけなら、従来の長財布などに付いている、段々になった収納でも十分に選びやすく、出し入れも不便ではない。私が使ってみた、従来のカードケースとの決定的な違いは、このケースが、店舗や病院などで出し入れする必要があるカードの収納に特化していて、名刺入れとしての機能は一切考慮されていないということだった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください