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O・J・シンプソン76歳で死去 スター選手か元妻殺人犯か、息子のSNSにも複雑コメントが殺到

ねとらぼ / 2024年4月12日 18時37分

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プロフットボール殿堂も追悼記事を掲載

 元NFLのスター選手で俳優のO・J・シンプソンが4月10日、前立腺がんのため76歳で逝去しました。「O・J・シンプソン事件」として知られる、元妻とその友人の殺害容疑を巡って争われた裁判は「世紀の裁判」と呼ばれ、全米が固唾(かたず)を飲んで見守りました。

●がんのため死去

 家族はシンプソンのX(Twitter)アカウントへの投稿で、「4月10日、私たちの父オレンタール・ジェームス・シンプソンが、がんとの闘病の末に亡くなりました。彼は子どもたちと孫たちに囲まれていました。この過渡期において、家族のプライバシーと恩寵を尊重してくださるよう願っております。シンプソン家」と訃報を伝えました。

 また、プロフットボール殿堂は4月11日、シンプソンが2カ月前に前立腺がんと診断を受け、化学療法を受けていたと述べました。シンプソンは後述の事件前の1985年にプロフットボールの殿堂入りを果たしています。

●全米の注目の的だった「O・J・シンプソン事件」

 NFLのスーパースターであったシンプソンの人生が一転し、世界中から注目を浴びることになったのは1994年のこと。6月13日、シンプソンの元妻ニコール・ブラウンがカリフォルニア州ロサンゼルスのブレントウッドにある自宅の前で、友人であったロナルド・ゴールドマンとともに血だらけの刺殺体で発見されたことから始まりました。

 警察から事件を知らされイリノイ州シカゴからすぐにブレントウッドヘ駆け付けたシンプソンは、飛行機から降りた直後に手錠をはめられることに。一度は釈放されたものの16日には第一級殺人罪で逮捕令状が。このとき警察とカーチェイスを繰り広げ、全米が生中継にくぎ付けとなる中の逮捕劇となりました。

●人種間の摩擦を憂慮、弁護サイドは「ドリームチーム」を結成

 殺害された2人は白人で、黒人のシンプソンが被告となったこの裁判には人種問題の観点からも多分に取り沙汰されることに。シンプソンに有利な結果となれば白人側から「スーパースターだから」と非難され、不利な結果となれば黒人側から「人種差別」と非難されることを予想し、誰から見ても中立と納得できる結果が求められました。判事には黒人でも白人でもないと日系アメリカ人のランス・イトーが選出。また、弁護側は黒人の多い地域からの陪審員選出を要求するなどして、12人中9人の陪審員が黒人に。人種問題がかつてないほど重要な要素となった裁判となりました。

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