一軒家に核爆弾が落ちる、老夫婦の日常アニメ映画 「風が吹くとき」がいま公開される意義
ねとらぼ / 2024年8月3日 20時0分
「風が吹くとき」も「窓ぎわのトットちゃん」も、どちらも非常にミニマムな視点で、「外部」のことがほとんど描かれないからこそ、戦争を「当事者」の気持ちで体感できる意義深さがある。「窓ぎわのトットちゃん」は、現在U-NEXTでレンタル可能となっているので、ぜひあわせてご覧になってほしい。
●原作漫画の、映画とは違った衝撃
「風が吹くとき」の原作漫画を読んでみると、アニメ映画版は基本的に原作に忠実な内容であることが分かる。しかし、おばあさんが綿毛のたんぽぽを飛ばす幻想的な場面は原作にはなく、「ロシア兵が家にやってくる」と想像する場面など、アニメ独自の表現が加わっており、より怖さが際立つ細部のアレンジがなされている。また、アニメ作品ながら実写やストップモーションを使った表現が「現実と地続き」であると感じさせる良いアクセントになっていることにも気付く。
加えて原作漫画では、ページをめくったときに見開きで示される恐ろしさが映画とは異なる衝撃を与えてくれる。映画版を鑑賞した後には、ぜひ原作漫画にも触れて、それぞれの表現が持つ深い意味を感じ取ってほしい。
(ヒナタカ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「直接的じゃないけど」「子供も観られるけど怖い」トラウマ級の戦争アニメ映画2選
マグミクス / 2024年8月4日 12時25分
-
【リバイバル上映中】核戦争の脅威を描く英国アニメ「風が吹くとき」森繁久彌、大島渚との日本語版収録秘話
映画.com / 2024年8月4日 11時0分
-
ジョン・ハーシーの「Hiroshima」を題材にした初の劇映画 日米共同制作劇映画「WHAT DIVIDES US」制作決定
おたくま経済新聞 / 2024年8月1日 16時30分
-
原爆投下の真実を暴露したアメリカ人ジャーナリストの実話を映画化 日米共同制作を発表
ORICON NEWS / 2024年8月1日 14時45分
-
「サンリオが?」 絵柄は可愛いけれどトラウマ級な内容の名作アニメ映画4選
マグミクス / 2024年7月28日 21時55分
ランキング
-
1Google、Geminiのパリ五輪CMへの不評を受けテレビから撤回
ITmedia NEWS / 2024年8月4日 7時1分
-
2佐野正弘のケータイ業界情報局 第132回 折りたたみスマホの先駆者サムスン電子、“AI推し”の新機種に透けて見える苦悩
マイナビニュース / 2024年8月2日 22時0分
-
3ドコモの新料金「eximo ポイ活」を分析 お得だが“dカード必須”が障壁に、裾野拡大には課題も
ITmedia Mobile / 2024年8月3日 6時5分
-
4偽Google多要素認証アプリに注意、最近インストールした場合は確認を
マイナビニュース / 2024年8月2日 12時56分
-
5ラーメン店の倒産が加速 背景に原材料高騰や「1000円の壁」
iza(イザ!) / 2024年8月2日 11時14分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください