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「『逆転シリーズ』を拡大していきたい」 「逆転検事1&2 御剣セレクション」発売直前、キャラデ岩元辰郎氏、橋本シリーズP、西田Pロングインタビュー

ねとらぼ / 2024年9月1日 12時30分

  また変わるのは見た目だけで、操作方法は変わらず難易度は同じです。「ストリートファイター6」にもモダン操作とクラシック操作を搭載していますが、同じ呼び方になっているのは本当にたまたまです。

――御剣の胸元の“ヒラヒラ”、一柳弓彦の手など、本当に細かい表現が素晴らしい“モダン”なのですが、制作の裏側を少し教えていただけませんか。

西田:まず岩元さんにキャラクターデザインをしていただいて、それを動かすアセットを作るスタッフを社外も含めて数十人集めました。

――数十人!? 「もうアニメのクオリティじゃないか」と思ったんですが、それほどのスタッフさんが関わっているんですか。

橋本:そうです、数十人……(笑)。

岩元:まず僕が主役である御剣と、モブキャラクターである警察官のサンプルを作って、「ここはこうしたい」「こっちはどうでしょう?」というやり取りをしていたんです。そうしたらそこから急に「この絵だったらこのぐらいは動かないとダメだ」とカプコンが本気を出してきて。アニメーションを動かすためのサンプルを開発して、さらに何度もリテイクを重ねて完成させていきましたね。

 そもそもDS版のドット絵が本当に素晴らしいんですよ。ほんの1ドットの違いでキャラの感情を感じさせてしまうんです。そんなカプコンの神ドッターの方々が作ったキャラクターのモーションを、高解像度でアニメーションのように動かすとなると、細密に描けば描くほど足りない感じがしてきてしまって。

 必要なのはドットと同期した動きなので、その中に出来るだけのことを、詰め込めるだけ詰め込むしかなかったですね。

――本当に驚きの連続です。

岩元:僕も最初「できるのかなぁ、これ」と思いましたよ。

橋本:全部で何枚でしたっけ(笑)。

西田:129体の1200アセットです。でも歩く方向とかもあったりするので、トータルでは約2000作っています。さすがにアートディレクターも「終わり見えないんですけど」って言っていました。

――決断にはマヨイもあったかもしれませんが、そういった過酷な作業を覚悟しても、この方向性で行こうと決められたのは。

西田:私と橋本、アートディレクターで方向性を決めたのですが、デザイナー陣が社外の方も含めて想定以上の作りこみをしてくれました。

橋本:「リマスターのタイミングで高画質化する」ということは決めていたので、最初にどうやって高画質化するかを西田に3カ月ほど検証してもらっていました。

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