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「スプラッシュ・マウンテン」になぜ消滅の噂が? 大人気ディズニーアトラクションをめぐる日米の動向を知る

ねとらぼ / 2024年10月23日 12時0分

 実は今も、ディズニー長編アニメーションの一部では、同じように「時代にそぐわない」シーンが含まれる作品が多数存在しています。その中には東京ディズニーシー「ファンタジースプリングス」でテーマエリアになっている「ピーター・パン」や、東京ディズニーランドのアトラクションとして存在する「ダンボ」もあります。これらの作品ではDisney+で、現代には合わないシーンが存在していることをかなり長い時間、アドバイザリテキストで説明するようになっている上に、子ども向けプロファイルではそもそも見られないようになっています。

 2020年にはディズニーが「Stories Matter」というページを公開しています。問題のあるシーンが含まれる「おしゃれキャット」「ダンボ」「ピーター・パン」などを例示し、これらシーンに関して解説を加えています。これを見るとアメリカにおいていったい何がマズいのか、なんとなく分かるのではないでしょうか。個人的にもダンボのカラスたちが行う「ジム・クロウ」のポーズは、その背景を知ったあとはドキッとするようになりました(そのシーンは一部の国の配信からカットされています)。

 つまり、「問題があっても日本では注意書きしておけばいいのでは?」という解決策は、他の作品では既に行っており、ディズニーは「南部の唄」ではそれは通用しないほど問題だと考えている、と捉えることができます。上記ディズニー自身が反省を含めまとめているであろう、「Stories Matter」のページでも「南部の唄」は一切触れることができておらず、ディズニーにとっても大変扱いにくい作品であることがうかがい知れます。

●東京ディズニーリゾートでも見え始めてきた“笑いの国”への旅の終わり

 2022年、東京ディズニーリゾートでもその動きは見え始めてきます。ねとらぼでもパーク内で「南部の唄」のBGMが削除されたことが記事になっていました。

 「スプラッシュ・マウンテン」に関しては、2020年6月ごろから本格的な“対応”を把握していました。南部の唄をモチーフにしたアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」は、かつてカリフォルニア ディズニーランド・リゾート、フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート、そして東京ディズニーリゾートの3つが存在していました。しかし、東京以外の2つのスプラッシュ・マウンテンがテーマを変更し、映画「プリンセスと魔法のキス」をモチーフにしたものに変わるというアナウンスが行われます。このアトラクションは後に「ティアナのバイユー・アドベンチャー」と名称が発表され、フロリダでは2024年6月28日にオープン、カリフォルニアでは2024年11月15日にグランドオープンを迎えます。

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