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「スプラッシュ・マウンテン」になぜ消滅の噂が? 大人気ディズニーアトラクションをめぐる日米の動向を知る

ねとらぼ / 2024年10月23日 12時0分

 “究極のディズニーファンイベント”と称して開催された公式のイベント「D23」では、世界のディズニーパークに関する、将来の計画を大々的に発表しました。その中で個人的に大注目したのは、東京ディズニーリゾート……ではなく、遠くのディズニーランド・パリにおける新発表です。

 ディズニーランド・パリの第2パーク「ディズニー・アドベンチャー・ワールド」(現:ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークが名称変更する予定)では、新たなアトラクションとして、映画「ライオン・キング」をテーマにしたボートライドを新設することを発表しました。アニメ版をベースとし、最後はプライドランドの急流にボートが落下するというイメージのアートと、会場にその模型が公開されていました。

 見ていただくとお分かりのように、明らかにベースとなるハードウェアは「スプラッシュ・マウンテン」そのものといえます。が、ディズニーランド・パリにはこれまでスプラッシュ・マウンテンが存在していた訳ではなく、驚くべきことにこれをゼロから作り出すことになります。

 ここからはあくまで筆者の私見でしかありませんが、この発表を聞いたときに違和感を覚えるとともに、これはもしかしたら何かを再利用した案なのでは? と感じました。

 あるパーク向けに計画をしたものが流れてしまったとき、それが他のパークで現実になることはこれまでもいくつかあり、例えば当初東京ディズニーシーを拡張しようとした「北欧」をテーマとした新テーマポート構想(2015年)の基本構成は、ほぼそのまま香港ディズニーランド、そしてディズニーランド・パリの「World of Frozen」に引き継がれています。

 この想像を前提とすると、もしかしたらパリに作られる「ライオン・キング」テーマのアトラクションは、どこかのパークが蹴った案だったのでは? と考えることもできないでしょうか。

 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートに作られる要素のクオリティーに関して厳しいことで知られており、東京ディズニーシーの構想前にはディズニー本体から、映画スタジオをベースにしたテーマパークを打診されたものの、あくまでそれは二番煎じであり日本人には合わないと判断し、当初の検討作業をちゃぶ台返ししたという記録が残っています(オリエンタルランド代表取締役 取締役会議長の加賀見俊夫氏の著書「海を越える想像力」を参照)。

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