1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ネットトレンド

肉弾戦をしないプリキュアはラスボスにどう立ち向かったのか? 「わんだふるぷりきゅあ!」が描いた“大好き”を伝えることの意味

ねとらぼ / 2025年1月30日 18時5分

肉弾戦をしないプリキュアはラスボスにどう立ち向かったのか? 「わんだふるぷりきゅあ!」が描いた“大好き”を伝えることの意味

最終回を迎えた「わんだふるぷりきゅあ!」

 戦わないプリキュアだからこそ描けた、あなたに「大好き」を伝えるプリキュア。

 「わんだふるぷりきゅあ!」は新しい時代のプリキュアを描きつつも、「プリキュアが存在する意味」をクリティカルに表現した作品だったのではないかと思うのです。

※注意:本文中に終盤の展開のネタバレがあります

●「わんだふるぷりきゅあ!」最終回

 2025年1月26日、「わんだふるぷりきゅあ!」が最終回を迎えました。

 同作は犬や猫がプリキュアになる初の試みに加え、キックやパンチといった「肉弾戦」をしないことや、いわゆる「追加プリキュア」が登場しない(最初から明かされていた)こと、作中で「主人公プリキュアに恋人ができる」展開、そして「ペットの死」を逃げずに描き切ったことなど、多くのことにチャレンジした作品となりました。

 中でも「肉弾戦の封印」はプリキュアという作品の“アイデンティティー”に関わるもので、「戦わないプリキュア」がどうなるのか、開始当初は不安な声も聞かれました。

 しかし、いざ始まってみると、キラリンアニマルを駆使した「追いかけっこ」風の戦闘シーンはアイデアにあふれた楽しいもので、「新時代のプリキュアアクション」を見せてくれました。

 さらに肉弾戦の封印は「プリキュアは敵が怖くて見られない」というお子さまの新規獲得にもつながったようです。

 また、「彼氏もちのプリキュア」が誕生する、というある意味衝撃的な出来事も、少し前なら一部の否定の声が出ていたかもなのですが、昨今ではそういった描写も受け入れられる風潮になってきたこともあり、子どもたちだけではなく「いい大人たち」も2人の恋の行方をSNSで応援するという盛り上がりを見せることとなりました。

 これら挑戦の多くは、子どもたちはもちろん大人ファンにも大きく支持され、実際「関連商品の売り上げ」も絶好調となりました。

●最終決戦で描かれたこと

 さて、そんな「わんだふるぷりきゅあ!」ですが、中盤で「人間が絶滅させてしまった狼の復讐」といった重めのテーマが提示されました。

 そして終盤、敵のボスである狼のガオウは、実はその友達の「人間のスバル」であったことが明かされます。スバルは狼を絶滅させガオウをあやめた人間への復讐のために、ガオウになりすましていたのです。

 終盤になって物語の対立構造が「人間vs絶滅させられた狼」から「人間vs人間」の形に推移していきます。

 同作は決して動物を悪者にしません。ガルガルたちは苦しんでいる動物が暴れているだけですし、「映画わんだふるぷりきゅあ!」でも敵は動物ではなく「暴走したプログラム」となっていました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください