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AI時代にCPU/GPUで攻めるAMD NPU強化でAI PCにも注力 HPC分野では“ライバル”との協力も

ITmedia PC USER / 2024年6月5日 6時0分

第5世代EPYC:やはりCPUがなくては始まらない!

 データセンターで重要なのは、何だかんだで「CPU」「GPU」と「ネットワーク」である。AMDの製品にあてはめると、CPUはEPYC、GPUはInstinct(またはRadeon PRO)ということになる。

 まずEPYCの話だが、今回投入が発表された第5世代EPYC(開発コード名:Turin)は、Ryzen 9000シリーズやRyzen AI 300シリーズと同様にZen 5アーキテクチャを採用している。最大192コア384スレッド構成と、Windows 11 Proで認識できる上限(最大128コア)を超えている。クライアント向けCPUと比べるとまさに“モンスター”という言葉が似合う構成だ。

 CPUソケットは、第4世代EPYCシリーズのうち「EPYC 9004シリーズ」(開発コード名:Genoa)と同じ「Socket SP5」となる。そのため、現在EPYC 9004シリーズを使っている場合は、CPUを差し替えるだけで処理パフォーマンスが大きく向上できるという。

 現行の第4世代EPYCシリーズは、多くのクラウドサービスベンダーに採用されいる。そこに、よりパワフルな第5世代EPYCを投入することでデータセンター/HPCでの採用促進を図る方針だ。

 今回の基調講演では特に触れていなかったが、同社は最近、Socket AM5を利用する中小規模サーバ向けCPU「EPYC 4004シリーズ」も投入した。あらゆるリソースをうまく使って、ローエンドからハイエンドまで、幅広いニーズに応える方針だ。

Instinct:しばらくは毎年アップデート!

 データセンター向けGPUは、主にクラウドAI処理に“引っ張りだこ”だ。AMDが2021年12月に発売した「Instinct MI200シリーズ」はもちろん、2024年初頭に投入した「Instinct MI300シリーズ」は、既に多くのメーカーが採用し、クラウドサービスで活用されているという。

 これらの製品は、AMDが提供する機械学習/HPC向けソフトウェアプラットフォーム「AMD ROCm」のバージョンアップにより着実にパフォーマンスを向上しているそうだ。

 今回の基調講演では、画像生成AI「Stable Diffusion」の開発元として知られているStability AIのクリスチャン・ラフォルテ氏(共同CEO兼CTO)が登壇し、Stable Diffusionの最新バージョン「Stable Diffusion 3」のパブリックアクセスが6月12日(米国太平洋夏時間)に始まることを明らかにした。

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