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“後出し”の生成AI「Apple Intelligence」がAppleの製品力を高める理由

ITmedia PC USER / 2024年6月12日 18時0分

 唯一、Apple Intelligenceと競合しそうなのが、Microsoftが「Copilot+ PC(新しいAI PC)」向けに実装する予定の小規模言語モデル「Phi Silica」くらいだろう。ただ、Apple IntelligenceとPhi Silicaには大きな違いもある。

 Apple Intelligenceのオンデバイス言語モデルは、約30億パラメーターであることが公表されている。Phi Silicaの約33億パラメーターと比べるとやや小規模だが、Appleは「テストでより良い成績を挙げている」と主張している。

 違いはパラメーターの数よりも、むしろ処理方法にある。「オンデバイスではあふれてしまう処理を、クラウドに投げてしまおう」という発想は、Phi Silicaにはない。

●当初は「米国英語」のみ 「日本語」はいつサポートされるのか?

 Apple Intelligenceは、2024年秋に製品版がリリースされる「iOS 18」「iPadOS 18」「macOS Sequoia」において実装される。

 ただし、Appleは利用できるデバイスを制限しているため、上記のOSが稼働する全てのiPhone、iPadやMacでApple Intelligence使えるわけではない。また、上記OSの開発者向けβ版は既に配信が始まっているものの、現状のβ版にはApple Intelligenceが実装されていない。

 さらにいうと、Apple Intelligenceの正式実装は2024年末予定で、その時点では言語は米国英語のみをサポートする見通しだ。他の主要言語への対応は、2025年以降となる。「主要言語」には日本語も含まれているものと思われるが、具体的な時期は明らかになっていない。この機能を日本国内で提供するためには、日本国内あるいは比較的近い外国にデータセンターを置く必要があると思われるが、その計画についても不明だ。

 Appleは今後、継続的に新しいAI機能を開発し、Apple Intelligenceに追加していくという。また、ChatGPT以外の外部生成AIとの連携機能の開発も進めていくという。

 果たしてApple Intelligenceは受け入れられるのか――今後の展開に注目だ。

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