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「Copilot+ PC」って何だ!? 「AI PC」は早くも第2世代へ

ITmedia PC USER / 2024年6月18日 6時0分

 ただ、この時点ではNPU自体の性能は高くなく、Windows Studio Effectsによるカメラ効果以外にNPUを有効活用できるアプリも少なかった。これが、いわゆるAI PCの第一世代だ。

●新世代AI PC=Copilot+ PCではNPU性能が大幅強化

 MicrosoftとIntelは2月にAI PCの定義を共同で定めたことを発表しているが、そこから解像度を一段高めたのが、冒頭で触れたCopilot+ PCであり、Copilot+ PCと共に「AI PCの新しい要件」を公開している。

 その要件は、以下のような内容だ。

・Microsoftが承認したCPUまたはSoC

  →40TOPS(1秒当たり40兆回)以上の推論処理を行えるNPUの搭載が必要

・16GB以上のDDR5/LPDDR5規格メモリ

・256GB以上のSSD/UFSストレージ

 Copilot+ PCは上記の要件を全て満たす。さらに薄型で軽量、長時間のバッテリー駆動という点もアピールされているが、この点についての明確な要件は特に公開されていない。

 要件で注目すべきは、NPUの演算能力が具体的に指定されたことだ。Core Ultra(開発コード名:Meteor Lake)のNPUは11TOPS(CPUとGPU合わせて34TOPS)、Ryzen 8040シリーズ(同:HawkPoint)のNPUは16TOPS(CPUとGPU合わせて39TOPS)であるから、かなり高いレベルのNPUが要求されていることが分かる。

 なお、TOPS(トップス)というのは「Tera Operations per Second」の略で、1秒間に何兆回の演算処理ができるかを表す。似たような指標として「TFLOPS(テラフロップス)」という言葉を聞いたことがあるかしれないが、TFLOPS(Tera Floating-point Operations Per Second)は浮動小数点演算処理の回数を示す指標だ。AIの推論処理では整数演算(INT8)が主流のため、TOPSが使われている。

●Qualcommが先行してIntelとAMDも続く

 現在、Microsoftに承認されている発表済みのCPUは、QualcommのSnapdragon X EliteまたはX PlusシリーズとAMDのRyzen AI 300シリーズ(開発コード名:Strix Point)の2種類だ。

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