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“NEXT GIGA”のスペック更新で各社が学習用端末をアップデート──「NEW EDUCATION EXPO 2024」レポート

ITmedia PC USER / 2024年6月19日 12時25分

 スタイラスペンホルダーはUSB Standard-A端子に差し込むタイプだ。マグネットタイプではない分、脱落しにくいと感じた。ただ、充電にもUSB Standard-A端子を利用するので、その間はホルダーがなくならないように注意が必要である。

 スタイラスを用いて筆記してみたが、反応や追従性は良好だ。低価格タブレットでありがちなイライラを感じることはないだろう。子供たちの手書き学習に十分使えそうだ。

 GIGAスクール端末では頑丈さを条件として挙げていないが、mouse Chromebook U1-DAU01GY-Aには高さ75cmからの落下を想定した耐衝撃性、野外活動での突然の雨降りにも対応したIPX4の防滴機能を搭載している。さらにストレージとメモリには最低スペックの倍となる64GB/8GBを搭載している。

 「最低レベルではない、その上をいく端末で学習してもらいたかった」という担当者の言葉が胸に染みた。

●使い勝手の良いChromebook──日本HP

 日本HPのブースでは、教育向けノートPC、プリンタ、Web会議ソリューション「Poly」を展示していた。

 教育向けノートPCでは、現行の「HP Fortis x360 G5 Chromebook(Wi-Fiモデル)」の他、2024年10月リリース予定の「HP Fortis x360 MK G5 Chromebook」のモックアップを展示していた。新製品ではコストを下げるため、CPUにMediaTek Kompanio 520を搭載している。また、アウトカメラは現行機種の8MPから5MPにスペックダウンし、USB Type-C端子も2基から1基に変更されている。

 その代わりに、現行機種が1.46kgとGIGAスクール端末要件ギリギリの重さだったのに対し、新モデルは1.3kgに軽量化を果たしている。児童や生徒の負担も軽くなるだろう。

 興味深いと思ったのは、付属するスタイラスペンの充電端子の位置だ。ペン自体と充電トレイ内のどちらも中央付近に端子があり、左右どちらにペン尻またはペン先を向けて置いても充電できるようになっている。聞けば、「左利きのお子さんのワンアクションを減らすため」だという。なるほど、左利きであれば、ペン尻が左を向いている方が使い勝手が良い。よく考えられている。

 また、キーボードのパームレストの端にカメラがあるのも気になった。その理由は、タブレットとして使う際、手でふさがないようにするためとのこと。コンバーティブルタイプのPCでは、ディスプレイをぐるりと回転させてキーボードもディスプレイも外側に向くようにして使うが、縦向きで持った場合、長辺の部分をつかむことが多い。タッチパッドの近くにカメラを搭載してしまうと手がじゃまになるというわけだ。徹底的に使い勝手にこだわった端末作りをしているのだなと感じさせられた。

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