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HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年6月21日 12時0分

 そしてなかなかナイスなのが、液タブからノートPCに給電する機能です。付属のACアダプターは最大出力が65Wなので、ゲーミングノートPCでもなければ充電しながら制作することもできそうです。

●忠実性を訴求したディスプレイ

 それでは、ディスプレイをチェックしていきましょう。基本的にはアンチグレアとフルラミネーション処理されたイマドキの良い液タブのディスプレイです。それに加えて本機は色の忠実性も訴求していて、シリアルナンバーつきのカラーキャリブレーション報告書が添付されています。

 また、工場出荷時の設定でsRGBモードが有効になっています。標準的な発色をデフォルトにするのは、好ましいと分かってはいても、展示機などで色が薄いと見られてしまうことを恐れてなかなかできないことだと思います。ここは素直に拍手を送りたいです。

 発色をネイティブモードに設定して測色機で計測すると、Adobe RGBとDCI-P3のおおむね両取りできる広色域だと分かります。カラーシミュレーションはsRGB/Adobe RGB/DCI-P3から選べます。

●豊富な付属品

 海外メーカーあるあるですが、本機も例にもれず付属品が豪勢です。

 標準ペン、スリムペン、ペンスタンド機能付きケース、K20の左手デバイス、クリーニングクロス、手袋……と、手袋は手のひらからタッチが通りにくくなるようなクッションが入っており、誤爆を防ぐ役割があるようです。

 従来は細いペンが無いのが惜しい点の1つになっていましたが、オプションとして用意するどころか付属してしまうのは太っ腹です。ペン自体はおおむねワコム「Pro Pen 2」シリーズに似た形状で、慣れた感じで握ることができます。

●付属の手袋をしないと誤爆しがちなタッチ機能

 本機は海外メーカーの液タブとしては珍しい、10点マルチタッチ対応です。主にペンを使っていないときの作業効率の面で「液タブにもタッチほしい」派の自分にとっては、とてもうれしい仕様です。ところが実際に、Cintiq ProやiPad、Galaxy Tabなどで描いているときのような感覚でペンを使うと、かなりの頻度で手の横側が誤爆してしまいます。

 付属の手袋を着けていれば(上の方を操作しようとして腕が触れた際以外は)おおむね大丈夫とはいえ、あまり着け心地が良い手袋というわけでもなく、これを前提にしなくてはならないのはうれしくはないです。

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