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HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年6月21日 12時0分

●今までで一番好みのサイズ

 そして、特に好印象だったのがサイズ感です。個人的に17.3型のCintiq Pro 17を使って感じるのは「19型ぐらいまであってもいいな……」なので、本機の18.4型は余裕を感じてとても感触が良いです。

 イラスト制作も文章入力もフルスピードでできる「ダブルキーボード」配置は、液タブが大きいと腕が開きすぎて使いづらくなりますが、今回は無理なくできました。

 また、本機はファンレスで、最大輝度で2時間以上動かしても右上あたりがほんのり暖かくなるぐらいで問題なさそうでした。ある程度暑い日でも、タブレット用手袋をしていれば大丈夫だと思います。

●まとめ

 では、まとめていきましょう。

気に入った点

・高品質な4Kディスプレイ

・設置しやすいサイズと形状、内蔵スタンド

・完成度が増した新世代のペン

・細いペンの選択肢が付属品として提供されている

・左手デバイスが付属

・タッチ入力対応

・ファンレス

・Cintiq Proよりもリーズナブルな価格

難点になりうる点

・表示にやや遅延がある

・パームリジェクションの不足

・Macではタッチ非対応(執筆時点では)

・HUION機としてはかなり高価

 Kamvas Pro 19は、HUIONが全面的に真のハイエンドを求めた液タブです。4Kのディスプレイと、従来の弱点が大きく改善した新しいペンで、これまでよりも妥協のない作業環境を構築できます。また、タッチ対応や細いペンの選択肢、価格帯も含めて、旧Cintiq Proキラーとしての役割もより強く意識されています。

 一方で、ペンも使うタッチディスプレイとしての熟成不足や、表示遅延など、惜しい点もあります。基本、海外メーカーの弱点はすぐ直ってしまうので心配はしていませんが、真のハイエンド機としてはあと一歩、洗練の余地があるとも言えます。

 上記のような惜しい点こそあれ、旧Cintiq Proシリーズが古くなりつつある現在、従来にないサイズ感、豊富な付属品、ファンレスや省電力、モダンな仕様など、有利な点も沢山あります。この価格帯の液タブ上位機を導入したいならば、外して検討するわけにはいかないモデルと言えるでしょう。

 また、同世代のシリーズとしては27型の「Kamvas Pro 27」も存在します。こちらも29万9980円と高価ですが、大きいサイズが好みの人は「Cintiq Pro 24」のライバルとして検討してもよいでしょう。

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