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OpenWrtがOCNバーチャエルコネクトに対応 格安でドコモ光10Gbps回線が引ける? 実際に試してみた

ITmedia PC USER / 2024年7月10日 12時5分

 IPv4アドレスの枯渇問題から、WebサイトのIPv6環境への移行も一部では行われているが、コストの兼ね合いなどから、IPv4でしかアクセスできないサイトが大半を占めている。

 さすがにそのままでは常用に耐えないので、このデメリットを解決するための仕組みが各社で用意されている。それが「IPv4 over IPv6」という仕組みだ。これは、IPv6通信でアクセスした先がIPv4にしか対応していないサイトだった場合、パケットをIPv4に自動変換するもので、IPoE方式でも通常通りWebブラウジングが楽しめるようになる。

 IPv4 over IPv6にはいくつか方式があるのだが、それぞれに互換性はないため契約しているプロバイダーが提供しているサービスに対応したルーターが必要となるのがネックだ。

●ドコモ光10Gbps回線をOpenWrtで接続するまでのつらい道のり

 少し前置きが長くなったが、本題に移ろう。当初は有志の方が、OCNバーチャルコネクトの設定を自動化してくれるスクリプトを公開してくれているので、OpenWrtを導入した10GbE対応のPCを用意すれば、すぐに環境構築ができる、と思い込んでいた。

 しかし実際はそのようにうまくはいかず、いろいろと試行錯誤の上でIPoEとOCNバーチャルコネクトを使った10Gbps回線環境を構築した。今回は、ポイントとなる設定項目についていくつか紹介したい。

●ドコモ光10Gbps回線は、DHCPv6-PDでアドレスが払い出される

 IPoE(IPv6)で通信する際、ONUからルーターへIPv6アドレスを払い出す方式として、RAとDHCPv6-PDがある。本来、DHCPv6-PDはひかり電話を契約している際に利用するのだが、ドコモ光10Gbps回線はフレッツ光クロスと同じ仕様で、DHCPv6-PDでIPv6アドレスが配布される。

 そのため、HGW(ホームゲートウェイ)を利用している環境と同じ構成となるため、有志の方が公開しているOCNバーチャルコネクトの設定自動化スクリプトが利用できなかった。

 OpenWrtの設定を一から紹介すると、文量が大変多くなるため「Interface」と「DHCP」「firewall」のconfigファイルに焦点を絞って紹介する。

wan6インタフェースの設定

config interface 'wan6'

option device 'eth7'

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