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「Snapdragon X Elite」って結局どうなのよ? ASUS JAPANの「Vivobook S 15」を試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年8月15日 11時53分

 同社製の製品らしく、MyASUSユーティリティーでは、ファンモードが選べるようになっており、静音志向のPCとしても活用できる。

 さらにMyASUSユーティリティーでは、有機ELディスプレイの焼き付き予防の設定(OLEDケア)、サウンドモードの設定、タッチパッドの設定などが用意されている。このあたりの使い勝手に関する部分は、x64版Windows 11モデルと変わりなく作り込まれている。

●Core Ultra 9 185Hと互角以上! Snapdragonのイメージを刷新

 それでは、本機のパフォーマンスを検証しよう。MyASUSユーティリティーで設定できるファンモードについては、特に言及がない限り「フルスピード」で実行している。前回の記事でも一部のテストは掲載しているが、その後ファームウェアとOSの大きなアップデートがあったため、テストは改めて実施した。

 純粋なCPUのパワーを計測するCINEBENCH 2024は、x64版/Arm版/macOS版が用意されているため、Snapdragon X Eliteのネイティブパフォーマンスを計測できるが、このスコアが非常によい。Core Ultra 9 185Hを搭載したゲーミングノートPCである「ROG Zephyrus G16(2024)」をも上回っている。

 Snapdragon X Eliteの中では最も低いグレード(X1E-78-100)でありながら、これまでのSnapdragonのイメージを一新するパフォーマンスを披露している。

 続いて、多様なアーキテクチャにネイティブ対応したクロスプラットフォームのベンチマークであるGeekbench 6のスコアも見てみよう。「Multi-Core」で1万4039、「Single-Core」で2408というスコアだ。Core Ultra 9 185H搭載機の上位クラスとほぼ互角であり、パフォーマンスの高さをさらに裏付ける結果となっている。

 なお、Armネイティブ対応していないCINEBENCH R23(最低実行時間10分)も実行した。比較対象と比べて特にCPU(シングルコア)のスコアが低く、エミュレーションの影響が見て取れる。それでもIntelの6コアCPUレベルのマルチスレッド性能は維持しているのは立派だ。

●カジュアルゲームなら快適に遊べる描画性能

 一方、3DMarkのスコアを見ると、GPUの描画性能はさほどでもないことが分かる。Core Ultra 7 155H/Arc Graphics搭載機や、Ryzen 9 8945HS/Radeon 780M搭載機と比べると見劣るスコアだ。それでも、FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/ノートPC標準)では1万12と「快適」評価のスコアで、カジュアルゲームなら快適に遊べる。

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