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「Snapdragon X Elite」って結局どうなのよ? ASUS JAPANの「Vivobook S 15」を試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年8月15日 11時53分

 PCMark 10については、標準のテスト(PCMark 10)は動作しないため、Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint/Edge)を利用してテストするPCMark 10 Applicationsを実行している。

 スコアを見ると、GEEKOM NUC A8と比べてWord/Edgeで勝っている一方、ExcelとPowerPointでは振るわなかった。いずれのアプリもArmネイティブ対応だが、グラフ描画などのGPUアクセラレーションの部分で少し差がついているのかもしれない。

 バッテリーのテストについても、PCMark 10 Applicationsベースで行っている。経験上、PCMark 10のバッテリーテストにおけるModern OfficeとApplicationsの違いは大差なく、どちらもオフィスアプリ中心の利用方法における実際の駆動時間の目安として有用だ。今回はウィスパーモード/画面輝度50%という条件で、バッテリー残量5%で休止状態に入るまで14時間35分動作した。

 以前にレビューした」VivobookS 15 OLED BAPE Edition」は、Core i9-13900HのCPUを採用し、バッテリー容量も75WhというスペックでPCMark 10/Modern Officeで12時間54分動作している。これと比べても優秀だが、劇的というほどではないというのは前述した通りだ。

●放熱設計は優秀 ハイレベルな静音運用も可能

 ファンモード別のパフォーマンスと動作音を見てみると、スタンダードやウィスパーでは相応にパフォーマンスが下がるが、静音性がグッと増す。ウィスパーモードでもネイティブのパフォーマンスはかなりのものだ。

 放熱に関しても優秀で、室温27.5度とやや高めの環境でもフルスピードモードやパフォーマンスモードでも手がよく触れるパームレストは最大でも体温と同等以下と快適に利用できた。

●最初のCopilot+ PCとして手堅くまとまった製品

 Vivobook S 15(S5507QA)について掘り下げてみてきた。優れたパフォーマンスでありながら電力効率も高く、ボディーの熱設計に応じた柔軟な運用ができるという万能プロセッサであるSnapdragon X Elite(X1E-78-100)の特徴を生かしつつ、Copilot+ PCの第一弾として手堅くまとめた製品といった印象だ。

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