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「Snapdragon X Elite」って結局どうなのよ? ASUS JAPANの「Vivobook S 15」を試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年8月15日 11時53分

●GPUはDirectX 12対応 45TOPSのNPUを統合

 Snapdragon X EliteはGPUコアとして「Adreno GPU」を統合するが、これはDirectX 12に対応している。つまり、DirectX対応ゲームなどの描画についてはエミュレーションではなくネイティブ動作だ。そのため、ある程度のゲームプレイは現実的だ。

 浮動小数点演算性能は最大4.6TFLOPSだが、これは上位2モデルであり、本機が搭載するX1E-78-100では、3.8TFLOPSとなる。ちなみに、IntelのCore Ultra(開発コード名:Meteor Lake)内蔵GPUは約4.6TFLOPSだ。

 また、「Adoreno VPU」としてメディア処理エンジンも統合しており、AV1/H.264(MP4)/H.265(HEVC)形式の動画のハードウェアエンコード/デコードが可能だ。当然ながら、これを活用するには、アプリ側の対応が必要になる。

 NPUコアとして4TOPSの演算能力をもつ「Qualcomm Hexagon」、カメラISP(イメージプロセッサ)「Qualcomm Spectra」を統合している。ストレージインタフェースは、PCIe 4.0 x4(NVMe)/SD v3.0(UHS-I)/UFS 4.0をサポートする。

 通信機能については、5G対応のWWANモデム「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」、Wi-Fi 7対応の無線LAN/Bluetooth 5.4対応の通信モジュール「Qualcomm FastConnect 7800 Mobile」をサポートする。いずれもM.2カード形式で提供されている通信モジュールであり、M.2ソケットにそれぞれのモジュールを装着することで機能を有効にできる。

 従来Snapdragonといえば、WWAN機能もセットで付いているというイメージだったが、今回のCopilot+ PCでは、WWANのRFモジュールを搭載していない製品が多く、選択はPCベンダーの裁量に任されているようだ。

●Snapdragon X Eliteの魅力を生かしたフォームファクター

 そろそろ、本機の話に戻ろう。これまで見てきたSnapdragon X Eliteの性格を知れば、最初の製品であるこの15.6型で約1.42kgというフォームファクターになったことも理解できる。パフォーマンス志向のSnapdragon X Eliteの性格を、ストレートに生かしたフォームファクターとなっている。

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