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世界最軽量のPCをみんなで作る! 島根富士通の「富士通FMVパソコン組み立て教室」を体験してきた

ITmedia PC USER / 2024年8月26日 16時5分

 なお今回、大隈社長はFCCLの浜辺舞鈴さんと一緒に組み立て体験に参加した。浜辺さんは4月に入社したばかりの新入社員で、もの作りのDNAをあらゆる従業員に知ってもらう一環として、このような形になったようだ。

●部品を受け取り、ネジ回しの練習

 机上にある部品は、作業工程で使う“小物”だ。主要な大型部品は箱に入れられた、「AGV(無人搬送車)」によって会場に運び入れられた。

 このAGVは島根富士通の工場内で実際に使われているもので、パッケージ(箱)や部材などの運搬に使われている。例年通り、イベントのために「石見神楽」にちなんだ装飾も施されている。

 部品を受け取ったら、エプロンと手袋を着用してネジ回しの練習に入る。3種類のネジを3本ずつ、島根富士通純正の「ネジ締め練習キット」に締めていく……だけなのだが、ネジは意外と小さいこともありなかなか難しい。

●最初からクライマックスな作業

 ネジ回しの練習が終わったら、いよいよ組み立て作業に入る。先述の通り、今回は43点の部品を、休憩を挟みつつ90分で行う。

 作業は匠が普段しているものよりもデフォルメされている……のだが、幾つか実際の工程よりも難しい部分が組み込まれている。その典型例が、1つ目の工程「キーボードのネジ締め」だ。

 今回組み立てる2モデルでは、74本のネジでキーボードをCカバー(キーボードベゼル)に固定している。キーボードのサイズを想像すれば分かる通り、固定用のネジは非常に小さい。ゆえに通常、この工程は専用のネジ締めマシンによる自動化が行われている

 だが、今回の教室では74本のうち5本のネジをあえて“手締め”で締めるように仕向けけられている。

 繰り返しだが、ネジは非常に小さい。2モデルで使われているネジの中でも“最小”だという。ゆえに、大人(≒保護者や筆者)の指で締めようとすると“悪戦苦闘”待ったなしだ。

 しかし、さすがに落としたネジを拾うのは大変そうなものの、子どもは余裕でこの作業をこなしてしまう。手や指が小さいからだ。ノートPCの組み立てでは、子どもの方が有利に立てる部分も多そうだ。

●ケーブル類の取り付けは子どもも苦戦?

 キーボードのネジ止めが終わると、メインボード(マザーボード)の取り付け、USB Type-C端子を保護する金具の取り付け、各種フレキシブルケーブルの接続、スピーカーケーブルと進んでいく。

 メインボードは、デスクトップPCのそれよりも薄くてしなりやすい。取り扱いは注意を要する。とはいえ、Cカバーの指定された箇所にはめ込むだけだから、作業は簡単……と思いきや、ケース側の端子類に合わせてはめ込まないといけないので、意外と大変だ。

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