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ロジクール初の60%キーボード「PRO X 60」がゲーミングでも仕事用途でも“惜しい”と感じてしまった理由

ITmedia PC USER / 2024年8月28日 16時25分

 つまり、ベース、Fn、Gシフトレイヤーそれぞれをカスタマイズする場合にはカスタムプリセットを3つ用意することになる。筆者にとっては地動説と天動説くらいのパラダイムシフトが必要で、丸一日悩むことになった。

 左上端のキーはロジクールGのロゴが入ったGシフトキーで、デフォルトだとEsc、Fnキーと同時押しで全角半角となる。KEYCONTROL上ではカスタム割り当てができるのだが、なぜかこのキーだけは実際に変更が有効に動作しなかった。筆者は普段から英語配列を使っており、ロジクールGキーの位置にある「`(バッククォート)」とAltで全角半角を切り替えている。そのシーケンスが実現できないことは致命的だった。

 各レイヤーでのキーマップはキー単体だけでなく、Shift/Ctrl/Altのモディファイア(各修飾キーとの同時押下)も あわせて設定できる。また、トリガーとなるイベントは「標準」の他、「押す」「保持」「リリース」がある。

 通常利用においては「標準」で事足りるが、「リリース」をうまく使えば東プレの「REALFORCE GX1」のKill Swith、Razerの「Huntsman V3 Pro」スナップタップ以上の高速操作ができるかもしれない。これらはあるキーが押されている間に他のキーが押されると、自動的に元のキーがリリースされ、後から押されたキーのみが押された状態になる、というもの。

 これはカウンターストレイフ(移動を素早く止めるために逆方向のキーを押すテクニック。逆キーストッピング)の反応をより高速化するサポート機能だが、PRO X 60の場合、例えばDキーの「リリース」にAキーを設定すれば、指を離しただけで反対移動キーの入力が行われることになる。実際の設定ではリリースを設定すると保持(キーを押しっぱなしにした状態)のキーリピートが効かなくなってしまうため、マクロ機能でキー押下げのみを作成し、それを保持の割り当てに設定することで意図する動きができるようになった。

 もっとも、ハードウェアチートと認定される可能性があることには注意が必要だ。また、ここで作成したキーマップはコミュニティーに公開し、他のユーザーに利用してもらうこともできる。

 ロジクールのプレスリリースでは「CtrlやShiftキーなどを同時押しすることで、1つのキーに最大5つの操作を割り当てられるようになりました。ファンクションキーやG-Shiftを使うと、さらに3倍の操作を割り当て可能になるので、1つのキーに最大15個の操作を登録できます」とあるが、モディファイアは「なし」を含めて4種類、イベントも4種類あるので、組み合わせて1キー、1レイヤーあたり16種類の設定が可能、そのうち最大5つまでを登録できる、ということのようだ。

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