1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

なぜ“まだ使えない”Apple Intelligenceを推すのか? 新製品から見えるAppleの狙い

ITmedia PC USER / 2024年9月11日 17時45分

 このA18チップは“Pro”ではないものの、Neural Engine(NPU/推論プロセッサ)自体はA18 Proチップと同じものを採用しているのでApple Intelligenceが動作する。A16 Bionicチップと比べると、CPUコア(Pコア2基+Eコア4基)は最大30%高速ながらも消費電力は最大30%削減されている。GPUコア(5基)も最大40%高速化されているが、多くのユーザーは最大35%の電力効率向上の方がうれしいかもしれない。

 iPhone 16では、前世代ではPro限定だった「アクションボタン」も搭載され、バッテリー持ちの改善、最大25Wの高速ワイヤレス充電、衛星経由のメッセージング機能(米国とカナダでのみ利用可能)が実装された。米国では緊急SOSのライブビデオ機能も導入された。Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)への対応も行われている。

 望遠カメラにこだわりがないならば、今年のiPhone 16はかなりお買い得な選択肢だと思う。

●“クリエイター向け”をより色濃くした「iPhone 16 Pro」

 Proではないモデルの高性能化が進むにつれて、ここ数年のiPhoneのProモデルは最先端技術を搭載した“先鋭的”なモデルになる傾向にある。今回登場した「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」(特記がない限り、以下まとめて「iPhone 16 Pro」)では、この傾向が一層強まっている。

 iPhone 16が持つ特徴は全て備えた上で、より高性能なSoCと5倍望遠カメラの搭載、そしてこれらを活用したソフトウェア機能によって、さらにプレミアムなモデルとしての体裁を整えている。

 iPhone 16 Proに搭載される「Apple A18 Proチップ」は、基本的により高速に動作するA18チップに、特別な機能を幾つか追加したものだと考えればいい。

 まずNeural Engineだが、16コア構成であることはA18チップと同様だが、ピーク時の処理性能がより高められている。iPhone 15 Proに搭載されている「Apple A17 Proチップ」と比べると、ピーク時のパフォーマンスは最大15%高速になっているという。

 CPUコアはA18チップと同じPコア2基+Eコア4基構成だ。A18チップとの比較は特になされていないが、A17 Proチップ比で最大15%高速化し、最大20%の省電力化を果たしている。GPUコアはA18チップよりも1基多い6基構成で、A17 ProチップのGPUコアと比べると最大20%の性能向上を果たしたという。ハードウェアベースのレイトレーシング性能も、最大2倍になったとのことだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください