約5万円切りのMRヘッドセット「Quest 3S」に触れた 低価格化で空間コンピューティングを攻めるMeta、ARグラス「Orion」による技術革新も間近に迫る
ITmedia PC USER / 2024年9月26日 17時5分
MetaはOrionを“研究中のコンセプトモデル”(実現したい空想を織り交ぜた試作品)ではなく、“製品のコンセプトモデル”(製品化を視野に入れた試作品)だと強調していた。
MetaはOrionの製品化を急ぐのではなく、完成度を高めてから市場に送り出したい考えだ。Orionで培った技術を元にした次世代ARデバイスを今後数年のうちに投入することが目標で、Orionは現在、Metaの従業員と一部の外部パートナーに限って試用されているという。
ただし、次世代ARデバイスだけがOrionによって開発された成果を披露する機会ではなさそうだ。現在のコンシューマー向け製品や、今後の製品にも応用されるという。
例えば Quest 3Sでは、Orion向けに開発した機械学習による空間認識アルゴリズムが実装されている。これは深度センサーなしに空間を認識する技術だ。
また、視線トラッキングや小さなジェスチャーによる入力システムは、Orion用に設計されたものをQuestシリーズにもフィードバックする。さらに、筋電位(EMG)センサーを内蔵したリストバンドのテクノロジーも、将来のコンシューマー向け製品に活用することを検討し始めているという。
MetaはOrionについて“数年以内”としかアナウンスをしていないが、米国のテックメディア向けにはインタラクティブデモが行われており、精密かつ簡素なユーザーインタフェースが実現されていると評判になっているようだ。
ARデバイスの製品版が2025年のイベントですぐに登場することは期待できないだろうが、それほど遠い未来の技術というわけでもなさそうだ。
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