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Intelの新型「Core Ultra 200Sプロセッサ」は何がすごい? 試して分かった設計方針の成果と限界

ITmedia PC USER / 2024年10月25日 6時0分

●「最高」よりも「最良」のパフォーマンスを目指したCPU

 新世代のCPUとなると、どうしても「前世代を圧倒するパフォーマンス」を期待してしまう。その観点でいうと、Core Ultra 200Sプロセッサのアンロック対応版には驚きが少ない。

 しかし、ワットチェッカーで消費電力を測ってみると、性能はそれほど変わらないのに消費電力が大きく低下している。これは「自作PCパーツ」としてはかなり喜ばしい。

 昨今のハイエンドクラスのCPUやGPUは、とにかく“大食らい”な傾向にある。ゆえに特に電源の容量を大きめに取らないと足りなくなることもありがちだったが、Core Ultra 200Sプロセッサを使えば、少なくともCPUの消費電力は確実に削減できるので、それだけでもPCパーツの組み合わせの幅を広げられる。

 消費電力が低いということは、CPU自体の発熱も抑えられるということでもある。クーラーやラジエーターのサイズを一回り小さくしやすいので、「小容量のPCケースにハイエンドCPUを収める」という夢も実現しやすい。

 性能のためには、大型の冷却パーツや大容量の電源ユニットを積まなければいけない――Core Ultra 200Sプロセッサは、そんな昨今の風潮に“待った”をかけるCPUだ。

 「大艦巨砲主義」に近い昨今のハイエンドPCに思う所がある人は、まずCore Ultra 200Sプロセッサのアンロック対応版をチェックしてみてもいいだろう。

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