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これからはいつでも一緒 持ち運べる最高峰キーボード「REALFORCE RC1」は誰に適した製品か?

ITmedia PC USER / 2024年11月14日 17時0分

 バッテリーには720mAhのリチウムイオンバッテリーを採用し、約1カ月使えるという。他のモデルがアルカリ単三形乾電池2本で約3カ月使えることを考慮するとかなり控えめな数値だが、これは軽量化と小型化を考慮してのことだろう。

 接続方式はUSBによる有線と4台までのペアリングが可能なBluetooth 5.0のハイブリッドなので、充電切れになってもUSBケーブルがあれば使い続けられる。

 キーはNキーロールオーバーに対応している。これは「全てのキーを同時に押しても、全てのキーが押されていることが認識できる」という全キー同時押し対応と、「全てのキーを次々に(離さずに)押していった場合にも、正しい順序で認識できる」という2つの機能を指している。

 一般的なUSB HIDクラスキーボードではプロトコル上、一般キーのデータサイズが6バイトしかないため、同時押下キーを6つまでしか認識できず、7つ目のキーを押しても無視されてしまう(修飾キー除く)。

 7つ目以降のキー押下を認識できるようにしたものがNキーロールオーバー対応となるが、実装によっては既に押されているキーの1つを離したことにして、7つ目のキーが押下されたことにするものもある。

 この場合、7つ目のキーは認識できるものの、7つのキーが押下されていることは認識できない。REALFORCEの場合は7つ目以降のキーが押下されたことも認識できる上に、7つ以上同時に押下されていることも認識できる(ただし、Bluetooth接続時には制限がある)。

●「REALFORCE R3」よりパワーアップしたカスタマイズ性

 APCとキーマップ設定は、「REALFORCE R3」と同様に純正のユーティリティーアプリ「REALFORCE CONNECT」(Windows/macOS対応)から行えるが、2つの機能追加が施されている。

 1つはAPC設定の細かさだ。APCはアクチュエーションポイントチェンジャーの略で、各キースイッチがオンとして認識される押下距離を変更できるというもの。

 R3では0.8mm/1.5mm/2.2mm/3.0mmの4段階での設定が可能だが、RC1では0.8mmから3.0mmまで0.1mm単位で設定できるようになった。アクチュエーションポイントをあらかじめ最大16種類設定しておき、それを各キーに割り当てていくという2段階で行うため、正確には0.8mmから3.0mmの23段階で設定できるわけではないが、実用上で困ることはないだろう。

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