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これからはいつでも一緒 持ち運べる最高峰キーボード「REALFORCE RC1」は誰に適した製品か?

ITmedia PC USER / 2024年11月14日 17時0分

 筆者の手癖だと、カーソル移動時には右手をホームポジションから離し、人差し指を左キー、中指を上キー、薬指を右キーの上に移動させるのだが、それらのキーがキーボードの右下端に位置しているためポジションが取りやすい。

 だが、カーソル移動キーと同様に多用するHome/Endは、右キーの上にあるFnキーと左キー/右キーの同時押しのためにかなり使いづらかった。もちろん、REALFORCEはFnキーを含めた全キーのマッピングが変更可能なので、試行錯誤しながらカスタマイズを行ってみた。小さすぎて使いづらい右ShiftをHomeに、FnキーをEndに変更、Fnキー自身はいいところにある使わないキーの代表であるCapsLockに設定するとかなり使いやすくなった。

 ここで設定したキーが特殊キーばかりであることに注目してほしい。Shiftキーはいわゆる修飾キーと呼ばれるもので、HIDクラスキーボードではAltやCtrlと同様、同時押下を前提とした特別な扱いになっている。

 また、Caps Lockはトグルキーであり、こちらも状態を保持する特殊なキーとなっている。さらにFnキーはOSが関知しない、ハードウェアレベルのキーだ。そのため、キーマップ変更をうたうキーボードでもこれらのキー、特にFnキーの変更をサポートしていないものも多い。だが、キー数削減で影響を受けやすいのもこのあたりだ。

 コンパクトキーボードにはこれらのキーも含めたフルキーリマップ機能が重要だ。少なくとも「キーの配置に慣れることができなかった」という悲劇を回避できる確率は格段に上がるだろう。

●持ち運べるREALFORCEが奪うパイはどこにあるのか

 REALFORCE RC1のコンセプトは「極上の打ち心地をどこにでも」──その言葉通り、RC1はREALFORCEの先行モデルをそのままコンパクトにした製品だ。

 省スペースにするためにスペックダウンしたものはバッテリー駆動時間だけ、しかもそれでも1カ月は利用できる省電力設計になっている。

 スイッチも含めて東プレ 相模原事業所で製造されるため、設計レベルだけでなく、製造レベルでの品質も非常に高い。キーボードには珍しい生粋の日本製であり、ふるさと納税の返礼品となることも予定されている。

 筆者は最初にこのRC1の話を聞いたとき、「これはHHKBの市場に手をかけることになるのではないか」と思った。だが、数週間に渡って使い込んでみた結果としては、HHKBと競合するのではなく、REALFORCEの裾野を広げる製品として確固たる礎を築くことができる、REALFORCEの正統進化であると考えるようになった。

 つまり、今までサイズ感が合わずにREALFORCEを見送っていた人や、自宅ではREALFORCEを使っている人が持ち運び用の2台目として購入するケースが多いのではないだろうか。そして、まさしく、そのような人のニーズに応えてくれる逸品に仕上がっている。

 カラーバリエーションこそ少ないものの、最初から英語配列/日本語配列が同時発売されること、そして30g/45gのキー荷重バリエーションが用意されていることからも、東プレの本気度が伝わってくる。

 オプションとしてダークブルー/ダークモーブ/ライラックの3色のカラーキーキャップ、2mm/3mm厚のスペーサーの販売も予定されているので、今後のREALFORCEの重要な一画を占めるモデルとなることは間違いなさそうだ。

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