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まさかの“キーボード不要説”までさく裂した「HHKBユーザーミートアップVol.8」潜入レポート 132万円のHHKB Studio実機やニッポン放送吉田尚記氏も登場

ITmedia PC USER / 2024年11月20日 12時5分

 続いて登場したのは山口篤氏(ドキュメントイメージング事業本部 販売推進統括部長 HHKB戦略シニアエキスパート)だ。

 グローバルでHHKBの累計出荷台数は2022年に60万台を突破し、2024年8月には70万台を突破した。特にこの2年半で10万台の出荷があったという。急進の理由については「コロナ禍で、在宅ワークをするユーザーの間に2台持ち、3台持ちというブームが見られた」と山口氏は分析する。

 シリーズ別では、2023年には17%を占めていたHHKB Studioが34%を占めるまでに躍進した。そもそも2023年の2カ月間でHHKBシリーズ全体の17%という比率で売れたことにも驚きだが、着実にStudioユーザーが増えているということがよく分かるグラフである。

 配列別では、日本語配列が4ポイント増えた。プログラマーの中に日本語配列を好む人が増えたことが原因ではないかと、同イベントでなぜか毎回のように司会に呼ばれる、ほげ技研の小山哲志氏が横から解説していた。

 年代別では、10代で0.7ポイント、50代で3.6ポイントの伸びが見られた。「10代でこれをお買い上げいただくというのは、なんともうらやましい。そして、4万円もするキーボードに手を出せる世代になってきた、というのが50代なのかもしれません」と山口氏は分析する。とはいえ「30代、40代がボリュームゾーンとして愛用してくださっているのはうれしい」と感謝を述べた。

 男女比についてはどうだろうか。23年から24年にかけて、0.3ポイント減ったが、「10月2日にHHKB Studioの雪モデルが出たことで、女性ユーザーが年末までに増えるのではないか」という予測を立てていた。

 ユーザーアンケートでは、タイピングのしやすさへの感動の声がありつつ、カラーバリエーションやジェスチャーパッド(HHKB Studioの左右手前側面に搭載されているタッチセンサー)の精度を上げてほしいという声もあった。

 そして、それに応えるべく、2024年2月にはHHKB Studioのキートップ3Dデータの公開と、カラーキートッププロジェクト第一弾として「桜」の販売を行った。

 3月には、もともと無刻印のようなHHKB Studio墨モデルであるにもかかわらず、“究極の没入感”を得るために(?)、本当の無刻印キートップセットの販売を開始した。「(キーボード専門ショップの)遊舎工房ではレーザー刻印サービスを行っているので、こちらの無刻印キートップセットを購入して、好みのフォントや文字、デザインを刻印してもらうこともできる」と山口氏は付け加えた。

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