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まさかの“キーボード不要説”までさく裂した「HHKBユーザーミートアップVol.8」潜入レポート 132万円のHHKB Studio実機やニッポン放送吉田尚記氏も登場

ITmedia PC USER / 2024年11月20日 12時5分

 広島の松葉製作所は、既存のパームレストなどの他、開発中のキートップセットも展示していた。Enterキー、Shiftキー、Escキーなどキートップの一部をカスタマイズできるもので、プラモデルのようにランナーから切り取ってミツロウのワックスがけを行い育てていくものと、はめ込むだけで良い状態に仕上げたものを制作予定だという。

 展示していたのはウォールナット、ブラックチェリー、黒壇であったが、要望に応じて、他に適した樹種が見つかれば別の素材でも製作するとのことだ。

 バード電子では、HHKB Studio向け尊師スタイルユーザー御用達の「キーボードブリッジ」や、HHKB Studio向け「キーボードルーフ」などを展示していた。HHKB Studioの奥行きに合わせたサイズのキーボードブリッジや、雪モデルにぴったりな「フリーザー」カラーをすぐさま販売するなど、その開発スピードに驚かされる。

 ファーイーストガジェットでも尊師スタイルを実現するアクセサリーを展示していたが、こちらのアプローチは「サイズの最小限化」である。2つ1組であることから、「タイプスティックス―#打ち箸」と名付けられている。その他、スマートフォンやタブレットをHHKB Studioに取り付けてラップトップPCのように使えるはめ込みスタンドも開発中ながら展示していた。これが販売されるようになれば、机のないセミナーイベントでも、膝の上で取材メモを取れそうだ。

 2023年10月24日以前は「ユーザーがHHKBに合わせる」必要があった。しかし、HHKB Studioが登場した25日以降は「HHKBがユーザーに合わせる」ことができるようになった。

 専用のキーマップ変更ツール、自作キートップやアクセサリーを使ってのカスタマイズなどの他、雪モデルというカラーバリエーションの追加により、ユーザー“が”使いやすいキーボードへと育てられるようになった。

 4万4000円という価格を高いと思うか安いと思うか――熱意あるユーザーたちに支えられて大盛況のうちに終わったが、真剣に考えさせられるイベントであった。

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