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まさかの“キーボード不要説”までさく裂した「HHKBユーザーミートアップVol.8」潜入レポート 132万円のHHKB Studio実機やニッポン放送吉田尚記氏も登場

ITmedia PC USER / 2024年11月20日 12時5分

 乾杯の音頭をとったのはHHKB首席エバンジェリストの松本秀樹氏だ。「首席じゃなくて“酒席”ですよ」と冗談を言いつつ、「28歳を迎えるHHKBが、末永く皆さまとビジネスを続けられること、皆さまのご健勝を祈念して……ヘンタイ!」と掛け声を掛けた。

●まさかの「キーボード、最近使っていないな」発言も飛び出したスペシャルトークセッション

 ゲストを迎えてのスペシャルトークセッションは「ワークスタイル変革 VR、XRの今後とHHKBの可能性」というタイトルで行われた。ゲストは東京大学情報学環教授/ソニーコンピュータサイエンス研究所 フェロー・副所長の暦本純一氏と、AI/ストラテジースペシャリストの清水亮氏、ファシリテーターはフリーランスライターでThunderVolt編集長の村上タクタ氏だ。

 「名だたるゲストが……」と思っていたところ、登壇者全員がApple Vision Proを装着しているという異様な光景に会場はざわついた。村上氏はひっきりなしに右手の人差し指と親指で作った輪を上下に動かしているし、暦本氏も清水氏も、両腕を左右に広げたり、上げ下げしたりと挙動不審だ。

 村上氏が「HHKBのインタフェースやキーボードのこれからについて語っていただきたい」と話を振ると、清水氏は「HHKB Studioにはポインティングスティックがついていてこれが良い。Apple Vision ProはHHKB Studioがあって完成する製品だと思っている」と語る。

 「Apple Vision Pro内にもバーチャルキーボードが出てくるし、視線での入力や選択もできる。しかし入力しづらいし選択した位置が微妙にズレていて、それがクリティカルなミスを誘発することもある。家でも新幹線でも同じ環境で作業できるこの組み合わせは、自分にとってなくてはならないものとなっている」(清水氏)

 最初のキーボードがテレタイプ端末の「ASR-33」で、次がDEC(Digital Equipment Corporation)の「VT100」だったという暦本氏は「そのせいで、今でも打鍵圧が強い」と振り返る。「1日使うと、右の小指が使い物にならなくなるくらいキーが硬くて、小指の疲れ具合でプログラム作業を終了させるといった具合だった。今考えれば、大リーグボール養成ギプスですね」と笑いを誘っていた。

 「AI最新動向」のテーマトークでは暦本氏が「声を出さなくても声帯をセンシングして入力する技術も開発されているし、音声入力はAIのおかげもあり実用レベルに近づいている。聞き取りを間違えたとしても、AIが自動的に訂正してくれる。とはいえ、修正を考えると、やはりキーボードの方が入力は速いと感じている」と述べると、清水氏は「コンピュータとの付き合い方が最近変わってきている」と異なる意見を述べた。

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