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年末年始のデータ整理に「2.5GbE対応」は武器になる! アイ・オー・データの新型家庭用NAS「LAN DISK L モデルE」の実力をチェック!

ITmedia PC USER / 2024年12月24日 17時30分

 一方、HDDを2台搭載するHDL2-LEシリーズは、データの冗長性を高めるRAIDの他、アイ・オー・データ独自の「拡張ボリューム」(詳細は後述)を利用できる。RAIDは「RAID 0(ストライピング)」と「RAID 1(ミラーリング)」に対応する。ただし、RAIDや拡張ボリュームを利用すると、ストレージ容量が実容量の半分になる。筆者としては、片方のHDDが故障してもデータが失われないRAID1構成、または拡張ボリューム構成をお勧めする。

アイ・オー・データ独自の「拡張ボリューム」とは?

 2ドライブ構成のHDL2-LEシリーズでは、先述の通りRAID 0/1や拡張ボリュームに対応しており、初期出荷時は拡張ボリュームを使うように設定されている。「拡張ボリュームって何?」という人もいると思うので、簡単に解説する。

 拡張ボリュームは、アイ・オー・データ機器が法人向けNASで展開してきた独自のデータミラーリング方式だ。安全性とメンテナンス性を高めたことが特徴で、「改良型のRAID 1」ともいえる。

 RAID 1との大きな違いは、HDD(ストレージ)の寿命にわざと“ズレ”を生じさせる点にある。

 RAID 1では、2台のHDDに同じデータを書き込むことで冗長性を確保する。データを読み出す際も、2台のHDDから同時に読み出す。複数台のHDDを搭載できる新品のNASには、“同一の”新品HDDが搭載されている。勘の良い人なら気付くだろうが、同じHDDが搭載されているということは、同じように読み書きがなされると、同じタイミングで故障する可能性が高まる。これでは、冗長性を確保した意味が薄れてしまう。

 そこで拡張ボリュームでは、書き込みは2台のHDDに同時に行う一方、読み出しは常に片方のHDDでのみ行うようにすることで、あえてHDDの寿命に“差”が出るようにしている。

 拡張ボリュームはHDDを交換した後に行うストレージの「リビルド(再構築)」作業時間が短いというメリットもある。

 RAID 1の場合、故障したHDDを交換すると、故障していないHDDからデータを“丸ごと”コピーすることでリビルドを実施する。そのため、リビルドの完了まで非常に時間がかかる上、故障していないHDDに対して大きな負荷を掛けてしまう。同じタイミングで稼働を開始した、同一のHDDが故障して交換したとなると、その時点で稼働しているHDDも故障が近づいている可能性が高い。

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