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仕事に役立つ独自AIアプリを用意! ASUS 「ExpertBook P5」はビジネスノートPCの新形態となるか? 実際に試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2025年1月15日 11時5分

 NPUについてはIntel AI Boostで共通だが、実はここにも性能差がある。Core Ultra 7 258Vは47TOPSなのに対し、Core i5モデルは40TOPSだ。GPUと合わせて計算すると、Core Ultra 7 258Vは111TOPSであるのに対し、Core i5モデルは93TOPSとなる。

 もう1つ大事なのはメモリだ。Core Ultra 200VシリーズCPUは、メモリをCPUパッケージに内蔵しているため、CPU次第でメモリ搭載量が決まる。Core Ultra 7 258VとCore Ultra 5 228Vは32GB、唯一Core Ultra 5 226Vは16GBだ。

 AIに興味のある人なら、AIでは大量のグラフィックスメモリを消費すると耳にしたことはないだろうか。本製品は統合型GPUを利用するノートPCなので、AIはメインメモリを使う。メインメモリのトレンドは8GBを脱し、数年前から16GBへと移行してきた。そしてここにきてAIがブームだ。16GBは必須、できれば32GBは欲しい。Core Ultra 5 228Vが32GBを搭載しているのはそのためだ。

 実際、どのくらいメモリを消費するのだろうか。ULのベンチマーク「Procyon」のAIベンチマークを実行し、メモリ消費量を確認してみた。

 まずAI Image Generation BenchmarkのStable Diffusion 1.5(画像生成)では、FP16とINT8、iGPUとNPUとも物理メモリ使用量は14GB前後だった。次はより処理が重いStable Diffusion XLのFP16、iGPU使用時で26.5GB、テキスト生成のAI Text Generation Benchmarkでは24.2GBだった。

 なお、この検証はベンチマークのみ起動、他のアプリケーションは何も起動していない。実際のAI運用では、他アプリケーションとの連携が重要になってくる。その他アプリケーション分のメモリ使用量を加味したい。そうなると、ExpertBook P5シリーズを検討するならメモリ容量が32GBのP5405CSA-NZ0054X、またはP5405CSA-NZ0150Xを本命としたい。

 もちろんどのようなAIを利用するのかでメモリ使用量は異なる。メモリ消費を抑えたものなら16GBで足りることは十分にあり得る。また、物理メモリの容量を上回ると仮想メモリを使用するため、速度はさておき全く動かないというものではない。まず動かす、AIの可能性を探るというなら16GBモデルを選ぶというのもありだろう。

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