仕事に役立つ独自AIアプリを用意! ASUS 「ExpertBook P5」はビジネスノートPCの新形態となるか? 実際に試して分かったこと
ITmedia PC USER / 2025年1月15日 11時5分
現時点では日本語非対応なので、現状は日本語におけるAI性能を判断できない。本機のレビュー中にも何度かアップデートが入るなど日本語対応に向け開発を進めているとのことなので、それを待ちたいところだ。もちろん、AI ExpertMeet自体がUIを含めて進化していくこともある。
とはいえ、海外との円滑なコミュニケーション、文字起こし、要約をまとめるといった作業が、業務の負担になっているような場合、AIがこれを軽減してくれる。まれにAIについて勘違いされている人もいるので補足をしておくと、AIが作成してくれた翻訳、文字起こし、要約も人間によるチェックが必要だ。
現状、これらを部下に任せた場合をイメージして欲しい。上司のチェックなしに次に回すようなことは通常しないだろう。AIの精度が向上し、チェックせずに済むレベルに達するかもしれないが、それはまだ未来の話だ。
ただし、議事録やメモが自動的に行われ、文字起こしを省けるだけでも時間の大幅な節約になるし、上司への報告や同僚への共有が簡単にできるのも事実だ。このようなAIパワーを利用しないのはもったいし、一刻も早く体験しておくのがベターといえるだろう。
●AI性能はCPUで決まる AI利用を考慮したスペック選びが重要
それでは、本機の内部スペックについて見ていこう。本機には3つのモデルがあるが、最も重要なスペックの違いはCPUだ。まずどのモデルがどのCPUを搭載しているのか、スペックをまとめた。
それぞれCPUが異なるが、実はPコア4基/Eコア4基の計8スレッドといったコア構成は共通だ。クロックについてはCore i7(最大4.8GHz)の方がCore i5(最大4.5GHz)よりも高い。同じコア数でも、より高い性能を求めるならCore i7が適している。
CPU内蔵GPUは、Core i7モデルだけIntel Arc Graphics 140Vとなる。グラフィックスコアのXe-coreの数がCore i5よりも1基多い8基備えており、動作クロックも高い。性能を数値で見ると、Intel Arc Graphics 140Vは64TOPS(INT8)、Core i5のIntel Arc Graphics 130Vは53TOPS(同)と、11TOPSのパフォーマンス差がある。
本機はAIノートPCなので、この差はグラフィックスパフォーマンスというよりはAI性能と捉えるのが良いだろう(GPUもAIに活用される)。
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