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ウエスタンデジタルの新型PCI Express 4.0 SSD「WD_BLACK SN7100」を試す パフォーマンスは良好でノートPCへの組み込みにお勧め

ITmedia PC USER / 2025年2月5日 17時45分

 そこで登場するのがDRAMレスのSSDだ。DRAMを非搭載とすることで価格と消費電力を抑えることができる。DRAMがない分だけ読み書きパフォーマンスは低下してしまいがちだが、SSDの一部領域をキャッシュ代わりに使う技術を搭載したり、ホストデバイス(PC)のメモリの一部をキャッシュとして利用する「HBM(Host Memory Buffer)」を利用したりすることで読み書き速度を向上している。

 本製品は、Western Digital(WD)のハイブリッドSLCキャッシュ技術「nCache 4.0」によってSSDの一部領域をキャッシュとして利用する。そのため、理論的にはストレージ容量を使い切るとパフォーマンスが大幅に低下してしまう可能性が高い。

 もっとも、特にOS(システム)の起動に使うストレージの場合、容量をいっぱいいっぱいまで使うことはめったにないと思われる。そこまで気にしなくてもよいだろう。

●どんな環境にも組み込みやすい片面実装 モジュールには意外なロゴが

 WD_BLACK SN7100は、どの容量もいわゆる「片面実装」となっている。NANDやコントローラーチップは全て表面に集中実装されており、背面に部品は一切ない。そのため、M.2スロットとのクリアランスが狭いPCでも組み込みやすい。

 今回レビューしている2TBモデルの場合、NANDチップは1枚構成となる。2TBというとそこそこに大容量だと思うのだが、1チップで収まるのは驚きだ。

 片面実装だけなので、モジュールの裏面には部品が実装されていない……のだが、本製品ではなぜか「SanDisk」のロゴが印字されている。「あれ、WDブランドの製品なのに、なぜSanDiskロゴが……?」と、若干混乱する。

 SanDiskは元々、フラッシュメモリ関連製品を手掛ける独立した企業だったが、2016年5月付でWDに買収された。米国におけるSanDiskは法人としては存続したものの、買収以降の製品はWDを通して販売されることになった。

 日本ではWDとSanDiskがそれぞれ「ウエスタンデジタルジャパン」「サンディスク」という現地法人を設立し、買収後もしばらく併存していたが、2021年1月1日付でサンディスクを「ウエスタンデジタル」と商号変更した上で法人を一本化している(※1)。

(※1)商号変更と同時に法人形式を「株式会社」から「合同会社」に改めている。なお、WDの日本法人としてはHDDの開発/製造を手掛ける「ウエスタンデジタルテクノロジーズ」(旧日立グローバルストレージテクノロジーズ→HGST)も存在する

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