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J-POPは日韓関係を救うか

Japan In-depth / 2017年2月5日 7時0分

もうひとつは映画『君の名は。』から始まった。歴代の日本映画の興行成績1位として浮上したこの映画は342万人の観客たちに「新海誠」という名前とともにOST(オリジナルサウンドトラック)を制作した「RADWIMPS」の名を刻印した。短い期間に知名度を上げた RADWIMPSはストリーミングサービス·サイトで人気がうなぎ登りし、新しいJ-POPを待っていたファンに愛されている。

 

■異なる魅力、そして・・・

韓国で日本のミュージシャンがこんなに注目を集めるようになった理由は何だろうか。単に一部のミュージシャンたちの活躍のせいなのか、それとも韓国でJ-POPそのものの人気が高くなってきたせいなのか。業界の専門家らはK-POPの市場と密接な関連があると見ている。ダンスに特化したアイドルグループが引っ張って行くK-POP。韓国のアイドルグループは自国で「韓流を率いる存在」として讃えられるが、韓国人すべてがアイドル系が好きなわけではない。歌い方や舞台のコンセプト、ダンス、歌手一人ひとりのイメージなどお互いに重なる部分が多いこのアイドルの存在は一部の韓国人たちに「意味のない」相手かもしれない。そして、その代わりにJ-POPに定着したという見方もある。

しかし、このような説明だけでは1990年代から(やっと)継いできたJ-POPの人気が急上昇して来た理由を説明することはできないだろう。答えは先に言及した成功的なケース(SPYAIRとSEKAINOOWARI)の秘密にあった。

韓国で彼らのアルバムを販売したソニーミュージックやコンサートを企画した人に取材した結果、成功の手がかりは韓国のファンたちを忘れずコミュニケーションを取ろうとするミュージシャンたちの努力であった。ソニーミュージックの関係者は「音楽はいくら商業的にアプローチするとしても、結果的に音楽を好んでくれて、聞いてくれる人たちがいなければならない。特に、(ファンたちの熱情に)持続的に恩返しをしてくれるようなアーティストが現れてこそ、底辺が拡大する」と話した。

他の関係者も韓国に進出した直後にすぐ単独のコンサートができなくても持続的に韓国を訪問し、ファンクラブとの関係をよく作るなどミュージシャンのたゆまぬ対応が必要だと語る。SEKAINOOWARIの公演を企画したライブ・ネイション・コリアも「ミュージシャンが韓国を含め国外の活動に力を入れている(からいい結果が出る)」と指摘した。 ライブ・ネーション・コリアの関係者は来韓の日程を1日追加したことについて「アジアで活動を広げようとする計画を持っていたミュージシャンと韓国のファンたちの高い関心が的中した」と説明した。

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