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女性の健康、企業成長のカギ

Japan In-depth / 2017年9月17日 16時56分

▲写真 株式会社ここはつ代表/共創場活軍師の西村統行氏 Photo by Japan In-depth編集部


西村氏によるPMSを抱えている女性に対しどう接すればよいのか、という質問に対し、岩下氏は、「PMSのバックグラウンドを知り、理解してその人を判断することが大切」と答えた。そして「女性もわかってもらっているという安心感は生まれるだろう。」と述べた。

最後に、男女が互いに違いをわかり合うためにはどうしたらよいと思うかとの問いに、岩下氏は、「まず、生物学的違いを正しく理解することが重要。」と答えた。出井氏も、「企業でなかなか理解が進まない場合、ダイバーシティの一環のキャリア形成プラン」として扱うことを提案した。また、「数字で測って、データで女性の数字が低いことをみせる(と取り組みやすくなる)」、と指摘し、女性に特別に目を向けているのではなく、全体の問題として捉えていることが重要との考えを示した。

▲写真 シンクパール・ソーシャル・カレッジ(TSC)のメンバー Photo by Japan In-depth編集部


続いて、シンクパール・ソーシャル・カレッジ(TSC)より調査発表があった。テーマは「女性の健康に配慮した企業に就職したい!」 一般社団法人シンクパール学生インターンの創価大学3年長谷川彩香氏(写真前列左)、同大学4年常盤泰氏(同右)が発表した。

TSCは、「若い世代に増えている子宮頸がんの認知不足を実感したため、性教育の充実や企業の女性の健康についての協力を求める活動をしていく」という。

TSCの調査によれば、大学生は女性の健康に配慮した企業に就職することを希望している。「企業は女性の健康増進の取り組み」をすることで、被雇用者のワークライフバランスが向上し、女性の活躍や企業の成長につながる、と主張している。

長谷川氏は「子宮頸がんは、女性がなる病気だが、女性だけが考えれば済むものではない。活動を通じて、性の問題はタブー視され、扱うことの難しさを実感した。まずは子宮頸がんの対象者に対する認知を広め、今後女性の健康などに(テーマを)広げていきたい。」と述べた。

▲写真 一般社団法人シンクパール代表理事の難波美智代氏 Photo by Japan In-depth編集部

 

最後に、難波美智代氏(一般社団法人シンクパール代表理事)は、「これから皆で一緒にディスカッションし、次世代を応援してみんなが支えあう社会を目指したい。」と述べた。

今後、WHIは月に一回程度勉強会の機会をもつ予定で、来年にはWHI奨励賞も企画している。

難波氏は、「昨年、働く女性たちが女性特有の疾患を抱えることによって年間約6.37兆円の社会的損失がある。という数字が発表され、今後そのエビデンスの数字も出ると聞いた。企業・社会においてどう解決していこうかという科学的なマネージメントが可能になる時代になってくる。」と今後の展望を語った。

 

トップ画像:女性の活躍推進イニシアティブ(WHI)登壇者と参加者 ©Japan In-depth編集部

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