朝日、ナチスで安倍叩きの愚
Japan In-depth / 2017年11月9日 10時29分
古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)
「古森義久の内外透視」
【まとめ】
・朝日新聞のコラムが、ドイツの「国家元帥ゲーリング」を安倍首相に重ねて批判を展開。
・安倍首相は「票が増える」とみて実在しない「北朝鮮の脅威」を訴えた、との批判であった。
・そうした態度は、民主主義の審判への冒涜、少数派の独断専行的な認識と呼ぶのが適切だろう。
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朝日新聞がその独自な主張を発信する際にナチスをよく引用することは、すでに広く知られている。目の前の自分たちが嫌いな政敵を絶対悪とされているナチス・ドイツやヒトラーに重ねて、読者に同一視させようとする狡猾だが幼稚なレッテル手法である。
その朝日新聞が同じナチス・ドイツでもこんどは「国家元帥ゲーリング」を持ち出して、安倍晋三首相に重ねるという極端な筆法をとってきたのに、呆れ果てた。あまりに非現実的、あまりにゆがんだ「安倍叩き」だからだ。こんな手あかのついたナチス利用の方法以外にもう少し説得力のある自民党や安倍氏への批判はできないのか、ともいぶかった。
写真)独ニュルンベルクの刑務所に拘置されている
ヘルマン・ゲーリング 1945年12月21日
出典)Harvard Library
United States Army Signal Corps
朝日新聞の「安倍首相=ナチス」定番の今回の記事は10月30日朝刊の「政治断簡」というコラムだった。見出しは「『脅威』に屈しないリベラルを」とあり、筆者は編集委員の松下秀雄記者となっていた。その趣旨はもちろん自民党非難、とくに安倍晋三首相への悪口雑言に近い非難である。その松下記者のコラム記事のハイライトを紹介しよう。
≪ナチス・ドイツの国家元帥、ゲーリングはこう語っている。「我々は攻撃されかけている」と訴え、「国を危険にさらしている」と平和主義者を非難すれば、人々は意のままになる。このやり方は、どんな国でも有効だ――
自由な社会でも、狂気の指導者がいなくても、不安に働きかける手法は通用する。
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