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ワイドショーがテレビを殺す 【2018:メディア】

Japan In-depth / 2018年1月4日 18時0分

・国際問題

日本人のトランプ好きは世界一。そう思う程、トランプのニュースがワイドショーにあふれている。アメリカ人以上にトランプの言動に詳しいのではないか?と思う程だ。

 

 

写真)トランプ米大統領

flicker:Gage Skidmore

 

しかし、そのトランプ政権の分析は余りに稚拙なものが多い。曰く、

・トランプは不動産屋だから相対取引しかやって来なかった。だからマルチ(多国間)の貿易交渉は嫌いなのだ。

・トランプは政治をやったことがないからこれまでの国際社会での外交的駆け引きなど知らないのだ。だから北朝鮮問題でもパレスチナ問題でも何をしでかすかわからないのだ。

・アメリカ国内でロシア疑惑の追及が強まっている。大統領の弾劾もありうるし、政権も長続きしない。

などなど。どれも素人の単なる感想に過ぎない。

トランプに会ったこともない、現政権中枢にパイプもない人間があーでもない、こーでもないとスタジオで言ったところで何の意味もない。井戸端会議を聞いても何のたしにもならないのだ。ましてその問題のプロでもない人間が感想めいたことを言ってどうするのか?視聴者をバカにするのもいい加減にして貰いたい。

 

次に北朝鮮問題だ。この問題の解説は極めて難しいのだが、当のテレビ局がどこまでわかって報道しているのか、疑問に感じる。

まずは、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾だが、あれは本当に弾劾に値する疑惑だったのか?崔順実(チェ・スンシル)ゲートを韓国メディアが報道するまま日本でも垂れ流し、朴前大統領を叩いた。しかし、その後裁判がどうなっているかは全く報道されない。ようはその場限り。面白ければいい、という姿勢だ。

写真)朴槿恵前韓国大統領

flickr : Republic of Korea

 

そもそも文在寅大統領は親北朝鮮であり、だからこそ年明け金正恩北朝鮮労働党総書記が韓国とのホットラインを再開するなどの動きに繋がっている。拉致問題を抱え、かつ核の脅威にさらされている日本にとって、日米韓同盟を弱体化させようとする北朝鮮の策略に呼応した動きを見せる韓国の実体をどれだけテレビは伝えているのか?我が国にとって深刻な危機であるにもかかわらず、だ。

写真)文在寅韓国大統領

flickr : Republic of Korea

 

 

むしろテレビには「(日米両政権が)北朝鮮を追い詰めるようなことをするから金正恩は核開発が進めるのだ」、などと北朝鮮を利するようなことを平気で言うコメンテーターと称する人物が連日出ている。それはバランスを取っているのではなく、間違いを垂れ流しているに等しい。これまで太陽政策で北朝鮮が核開発を諦めたことがあっただろうか?

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