被災地復興、未だ道半ば
Japan In-depth / 2018年3月25日 13時27分
Japan In-depth 編集部(佐藤瑞季)
【まとめ】
・AARJapan(難民を助ける会)の「東北支援 7年目の報告 震災から7年」が開かれた。
・東北3県の被災者は74000人、仮設住宅に住む人は14000人。
・震災時、情報がないことが一番恐ろしい。
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先日、東日本大震災から7回目の3月11日を迎えた。被災地から遠くで生活している人は、年々震災のことを思い出す機会が減っている。しかし現地は、未だ復興の最中にある。特に福島原発の周辺住民は様々な事情でまだ自宅に戻れない人も多い。
3月21日午後、AARJapan (難民を助ける会) の「東日本大震災被災地復興支援 7年目の活動報告 」が都内で開かれ、AAR Japan(難民を助ける会)の福島事業担当、高木卓美氏や富岡町3.11を語る会の青木淑子氏が現状報告を行った。
AAR Japan(難民を助ける会)は1979年、インドシナ難民を支援するために、 政治・思想・宗教に偏らない市民団体として設立され、 国連に公認・登録された国際NGOだ。世界60以上の国と地域で支援活動を行う他、東日本大震災の発生直後から支援活動を行い、現在に至るまで、岩手・宮城・福島の3県で、障がいのある方の自立と被災された方々の健康的な生活のために活動を続けている。
冒頭、AAR Japan(難民を助ける会)代表の堀江良彰氏は、支援への感謝を述べた上で、「東京にいると、震災の記憶が薄れていく人もいるかもしれないが、まだ76000人もの人が避難生活を送っている。安心と安全は違う。避難解除が行なわれてもそれが必ずしも安心につながる訳ではない。AARは1人、1人に安心を届けていきたいと思う」と話した。
まず第一部で、AAR Japanの福島事業担当、高木卓美氏が支援事業の報告を行った。
■ 東北3県の現状と支援
東北3県の被災者は74000人、プレハブの仮設住宅に住む人は14000人もいる。広域避難者支援を行う他、障がいのある方への支援にも力を入れ、29の福島施設への支援を行った。西会津わくわく子ども塾などイベント参加者がその後も連絡を取り合えるような関係性の構築を図る取り組みも行なってきた。
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