やはりハッタリだった 米の対北朝鮮先制攻撃
Japan In-depth / 2018年6月16日 10時55分
高橋浩祐(国際ジャーナリスト)
【まとめ】
・会見でトランプ氏、対北軍事攻撃は大惨事招くとの認識示す。
・強硬姿勢は非核化や開発凍結に向けた譲歩引き出す為のブラフ。
・「米朝開戦Xデー」説を唱えた識者は反省を。
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トランプ大統領は12日の歴史的な米朝首脳会談後、珍しく意気揚々として単独での記者会見に臨んだ。このシンガポールでの会見は、大統領就任以来の1年5カ月間で最も長い65分間に及んだ。会場に詰め掛けた記者たちからは様々な質問が相次ぎ、大統領の本音が存分に垣間見れた。
中でも興味深かったのが、女性記者から「大統領、かりに米朝合意が果たされなかった場合、北朝鮮に対する軍事的な結末についてお話しいただけますか」と問われた時のトランプ大統領の答えだ。
昨年春以来、北朝鮮に対する米国の軍事攻撃をしきりに吹聴したり喧伝したりしてきた、日本の「専門家」や「評論家」はぜひ目を背けずに読んでほしい。
▲写真 単独記者会見に臨むトランプ大統領 出典:facebook White House
トランプ大統領はまず、「それについては話したくない。それについて話すのはつらい。私は相手を脅かすことはしたくない。北朝鮮も理解しているはずだ.(I don’t want to talk about it. That’s a tough thing to talk about. I don’t want to be threatening. They understood that.)」と前置きをした上で、次のように述べた。
「どんなことがおそらく起きていただろうか、あなたも分かっているだろう。ソウル(首都圏)には2800万人がいる。私たちはアメリカに大都市があると思っている。ニューヨークには800万人がいる。私たちはそれが大都市だと思っている。(You have seen what was perhaps going to happen. You know, Seoul has 28 million people. We think we have big cities. You look at New York with 8 million people. We think it is a big city.)」
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