仏、逆ギレセクハラ男 女性殴る
Japan In-depth / 2018年8月4日 20時52分
しかも、当時のフランス女性の多数はそのロジックを受け入れており、フランスの初の女性首相であるエディット・クレッソンも、フランスでいつも声をかけられることを喜びと感じていたのにもかかわらず、イギリスではそういった習慣がなかったことに不満をもらしていたぐらいだ。
▲写真 エディット・クレッソン元首相 出典:Jef-Infojef
しかしながら、現在の女性は違う。「声をかけられた時に返す態度で女性の強さを見せる」のではなく、それ以前に「女性であると言う理由で卑わいな言葉をかけられること自体」を不当と思っている。女性が男性と対等になろうとしていた時代はすでに過去の話し。現在は対等な関係なのは当たり前であり、対等な関係であるからこそ、「一人の人間として尊重される」ことを求めているのだ。
「一人の人間として尊重されてない状況」とはどういった状況だろうか。それは2012年、ベルギーで映像を学ぶ学生ソフィー・ピーターズさんの手によって隠しカメラで取られた「路上ハラスメント」のドキュメンタリー「Femme de la rue」で見ることができる。このドキュメンタリーは、ベルギーで路上ハラスメントに対する法案ができるきっかけにもなった。映像では町を歩いているだけで、「家に来ないか」と誘われたり、通りすがりに「くそ女」「小さい尻」と言う言葉が投げかけられている。しかも、男性の口からは「女性は物」という発言まで飛び出しているのだ。
このドキュメンタリーを撮ったピーターズさんは、首都のブリュッセルに来て、田舎では経験したことがなかった路上ハラスメントに直面して、「なぜこんなにも声をかけられるのか。私がなにかいけないことをしているのか。何か誘惑するような洋服を着ているのか。」と自分が悪いのではないかと最初は思ったと言う。しかし、卒業制作として映像を取っていくにつれ、それは自分だけの問題ではないことに気が付いた。
ソフィー・ピーターズさんのニュースでは道を歩いていると頻繁に男性が声をかけてくる様子を見ることができる。このニュースの中でピーターズさんはこう言われたとも語っている。「声をかけられたくなかったら、男性と一緒に歩けばいいのさ。」あまりにもバカげた話すぎる。女性だと言う理由で一人で自由に町を歩くことができないなんて。
しかしながら、路上ハラスメントは、その場だけで終わりであればまだいいが、追いかけられて住んでいる家が知られその後も継続するかもしれない、こういった恐怖を味わうことで女性一人での行動も制限される原因にもなるのだ。
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