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“本土の反対運動を懸念し沖縄に海兵隊移転”は本当?

Japan In-depth / 2018年10月4日 0時10分

「苛立ちの除去:在日米軍基地の縮小計画が米軍駐留が引き起こす問題の緩和につながるだろう。さらに追加措置をとることで米軍基地が引き起こす苛立ちや摩擦を減らすことができるだろう…」(Removing Irritations: Present plans for exetensive withdraws of US forces from Japan will do much to alleviate problems arising from the US presence. However, the following additional steps might be taken to reduce irritations and points of friction resulting from US bases.)(原文は「沖縄法政研究」論文参照)



▲在日米軍基地の縮小を提言したナッシュ元国防次官補 出典:トルーマン大統領図書館


在沖米軍基地問題に詳しい沖縄国際大学の野添文彬准教授は、1950年代に海兵隊の移駐先が(本国でも他国でもなく)最終的に沖縄に決まった理由は、台湾海峡危機とも言われているが、十分解明されていないという。


だが、理由が何にせよ、1950年代に本土の在日米軍を縮小した背景には基地反対運動への懸念があり、本土の削減に反比例して沖縄への海兵隊移駐・拡張が進んだことは事実と確認できる。


 


判定:誤り


米海兵隊の沖縄移駐の真の理由は学問的に未解明とはいえ、石破氏の(削除された)発言は基本的に正しい。「日米両政府が本土の反対運動を懸念し、沖縄に基地を移転させた事実はどこにもない」と断じた百田氏の発言は、こうした事実が全くないかのような誤解を与えるもので「誤り」といえる。


トップ画像:自民党総裁選に際して公開された「沖縄県の皆様へ」と題した動画 出典 石破茂HP


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