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「変わるアジアのパワーバランス」 Japan In-depth創刊5周年シンポ その2

Japan In-depth / 2018年12月30日 23時45分

しかし、今回核の問題を『朝鮮半島の非核化』というキーワードで出してきた。どちらにしても核の問題を南北首脳会談で出してきたという事は初めて。だが、真面目に出してきたのかというとそうではない。世界中が北朝鮮の核について注目しているのでこれを使って何とか欺瞞したいと考えていたところに文在寅政権というちょうどいい政権が南に生まれた。


文在寅政権は平昌オリンピックの2017年11月ごろに秘書室長がレバノンで北朝鮮と会っていたという。秘書室長は北と完全につながっており、UAEから原発に関してクレームが来て、それを説得しに行くというのが口実だった。そして平昌オリンピック以降、トランプを騙してうまくやろうという作戦で全部シナリオを練り、今年に入ってそれを実行していった。


つまりは『非核化ショーと平和ショー』。世界が関心を持っている『非核化』というキーワード、いわゆる南北協調路線によってトランプ大統領をなんとか騙していこうと。トランプ大統領は安保のこともよく知らないようだしということで文在寅大統領サイドでは、アメリカに対して様々なロビー活動を行っていた。また北朝鮮も、北朝鮮に行ったり来たりしているシンガポールの財閥を通じて利益供与、鉱山の利権やカジノの利権を渡しますからと言って、イバンカさんの旦那さんのクシュナー氏を通じてロビー活動をやっていたとの情報もある。


もちろんトランプ大統領の中国から北朝鮮を離そうという作戦もあったかと思うが、そういうロビー活動もあって米朝首脳会談が実現したが、だんだんボロが出てきている。金正恩と文在寅がやった非核化ショーはそろそろ賞味期限が切れてきている。金正恩政権は変化しないということが特徴だ。ここが何か変化するとなったら、米中関係からしても、中国は朝鮮半島全体を自分のほうに引き寄せてパワーバランスを変えようとしているわけだから、日本にとっても大変なことが起こるのではないかと思っている。」


島田洋一氏(福井県立大教授)は「拉致問題解決に向けた政府への注文と懸念」について話した。



▲写真 島田洋一 福井県立大学教授 ©Japan In-depth編集部


島田氏は以下のように発言した。


「拉致問題に特化してそこから何が見えるかを考えたい。安倍首相は若い頃から拉致問題に取り組んできて、救う会副会長の立場で安倍首相とは何度も話をした。首相がどのようなことを考えているかわかっているつもりだが、最終的には日朝首脳会談の形を通じて解決しなければならない。これは首相自身が何度も繰り返している言葉だ。


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