たった4問でわかる!ギャンブル依存症スクリーニングテストLOST誕生
Japan In-depth / 2019年1月10日 12時4分
田中紀子(ギャンブル依存症問題を考える会 代表)
【まとめ】
・ギャンブル依存症の早期発見・治療のために「LOST」開発。
・「LOST」はセルフチェック可能な4問のみのスクリーニングテスト。
・ギャンブル「愛好家」と「依存症者」では開始年齢等で顕著な差。
【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=43629でお読みください。】
■ 開発に至る背景
2017年9月厚生労働省より、「ギャンブル依存症生涯罹患率推計:成人人口の3.6%およそ320万人」、「直近1年のギャンブル依存症罹患率0.8%およそ70万人」と推計が出された。
また2018年7月には特定複合観光施設区域整備法(IR実施法)いわゆるカジノ法案が成立したことから、ここ最近にわかにギャンブル依存症への関心は高まってきたが、対策はまだまだ不十分でありこの問題で苦しんでいる当事者・家族の殆どの人々は支援に繋がれていない。
そこで我々は、国の動きばかりを待ってはいられないと思い、ギャンブル依存症対策推進を願う研究者(国立精神・神経医療研究センター 精神科医 松本俊彦/筑波大学 医学医療系 精神科医 森田展彰)、民間企業(株式会社 NTTデータ)、民間団体(公益社団 ギャンブル依存症問題を考える会)が一丸となり、調査・研究そして連携を進め、「早期発見、早期治療を実現するために何が最優先で必要か?」を考え、誰でも簡単かつ手軽にセルフチェックができる、スクリーニングテストを開発するに至ったので、詳細をお知らせしたい。
▲写真 森田展彰医師 出典:筑波大ホームページ
これまで、ギャンブル依存症のスクリーニングテストには大別すると
1)South Oaks Gambling Screen(通称SOGS)
2)DSM-5
3)「20の質問」
という3種が使われていた。
しかしながら、「算出方法が面倒」「質問数が多すぎる」「ギャンブル依存症者の対照群が一般人となっているため過剰診断になりがち」などという欠点があり、一般に広く用いられるには至っていなかった。そのためギャンブル依存症の予防教育や、早期発見、早期診断が実現せず、重症化してやっと家族が相談に訪れるという具合であった。
こういった背景の中、我々はこれらの欠点を補うべく、
この記事に関連するニュース
-
韓国・視察チームが、みのわマックへ来所 海外の依存症支援施設と交流を深める貴重な機会に
PR TIMES / 2024年11月18日 12時45分
-
6年間ネットカフェで生活する41歳男性、妻子アリ会社員なのに「家に帰れない」ワケ
日刊SPA! / 2024年11月10日 8時54分
-
参加費無料の依存症回復支援セミナー、北部九州5県と山口県で12月からスタート! 各地域の専門家から直接お話が聞けます(ジャパンマック)
PR TIMES / 2024年11月8日 13時15分
-
ギャンブル依存症は病気であることを理解しよう
PR TIMES / 2024年11月5日 18時45分
-
大阪IR「ギャンブル依存症対策」だけで年間9億円もかかる? 依存症対策に成功しているシンガポールと日本のちがい
集英社オンライン / 2024年10月31日 7時0分
ランキング
-
1時速194キロ暴走は危険運転 遺族「当然の判決」 量刑には疑問も
毎日新聞 / 2024年11月28日 21時0分
-
2セブンの一部店舗、「万引き犯」とされる人物の顔写真を公開 SNSでは賛否両論...本部の見解は?
J-CASTニュース / 2024年11月28日 18時48分
-
3原発の汚染水処理めぐり12億円を詐取か…64歳の会社役員の男を逮捕 架空の発注があったかのように装った疑い
MBSニュース / 2024年11月28日 19時40分
-
4「僕は無実です。独房で5年半くじけずに闘い続けて良かった」2歳女児への傷害致死罪に問われた父親に『逆転無罪判決』
MBSニュース / 2024年11月28日 18時25分
-
5財源明確化、国民民主に求める=年収の壁で「論点」提示―自公両党
時事通信 / 2024年11月28日 16時5分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください