親の葬式にも出れなかった!骨髄ドナーのリスクと恵み
Japan In-depth / 2019年2月13日 18時0分
骨髄バンクのドナーを経験した私が、ドナーを考えている方に何かお伝えすることがあるとしたら、「ドナーは患者さんのためだけでなく、むしろ自分のためにある。」ということである。その経験は、おそらく思っていた以上に面倒くさいし、大変だし、私のようなアクシデントに見舞われるかもしれないし、もしかしたら身体的な障害を被る可能性だってゼロではないのである。でもそういう感情的な恐れや、周囲の環境調整をしていく自分をきっと愛することができると思う。
私は、骨髄バンクを通じ一度提供者のご家族から感謝のお手紙を頂いた。嬉しいことではあったが、私はお返事を出さなかった。それは私に感謝して貰うことは筋違いだと思ったし、ドナーのことなど気にせず生きて!という私なりのエールで、おそらくお相手には全く通じていないと思う。
でも、感謝すべきは闘病生活に身をもって投じ、私たちに勇気を与えた、夏目雅子さんや本田美奈子さんら患者さんご自身の姿であり、骨髄バンクの運営に尽力された方々だと思っている。
それでもこうしてあざといと思われるかもしれないとびくびくしながら、体験を書かせて頂いたのは、ドナーというのはそれだけの価値が私にあったからであり、もちろんドナーが増えて助かる人が増えたらいいなという思いがあるからである。
骨髄バンクのドナーには55歳までしかなれない。今年の9月で私もこのお役目をおりることになる。若い世代に何かの参考になれば有難いと思う。
トップ写真:出典 Photographer’s Mate 2nd Class Chad McNeeley
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