パフォーマンス理論 その18 諦めない技術について
Japan In-depth / 2019年7月13日 7時0分
不思議なもので強い精神モデルの競技者のうち本当に突き抜けた一部の人以外は、途中でぱたっと引退してしまった。強い精神モデルは、完璧主義でもあるので一度でも自分の弱さを見てしまうと自分はダメな人間だと考え一気に崩れてしまった。弱い精神モデルは弱い人間だという前提から始まるから頼りないが、崩れにくい。何しろ最初に強い自分を諦めてしまっているので落胆することがない。
もちろん最も影響が大きいのは幼少期に育まれる自己肯定感になると思う。ただこれは競技人生に入ってからは改善できないので省いた。
最後に諦めないこと自体が目的化してはならない。特に日本人は継続に対して極端に執着するので、これまで続けてきたという理由以外なくても続けてしまう場合がある。この場合は諦めないというよりも、諦めるという選択に気づかないか勇気がなくてできないというのに近い。一回距離を置いてみると続けないといけないと思い込んでいたことを不思議に思うことすらある。諦めないことは手段ではあるが、目的ではない。諦めてうまくいった話より諦めなくてうまくいった話の方が取り上げられやすく、結果社会にバイアスがかかっていると私は思う。
トップ写真)Pixabay Photo by EliasSch
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