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「韓国に実質的な痛みを」宇都隆史参議院議員

Japan In-depth / 2019年7月22日 15時55分

いちいち大臣が(韓国の防衛大臣と)会うか会わないか、官邸にお伺いを立てて、総理が決めなきゃ物が動かないという方が問題だと思います。しかし、会うにしても、何かしらの成果を得られるという確信を持って実行しなければなりませんし、誤解を与えたり、発言を切り取られたりしないように、戦略性を持って対処しないといけないと思います。


安倍: 実際に党の中で宇都さん以外に声を上げる人が少ないのは問題ですね。


宇都: 少ないですね。私のほかには参議院の青山繁晴先生や、元防衛大臣の小野寺五典先生ですとか、そのくらいです。この問題が起きて自民党の国防部会の議題に上ったときも、事前に私のところに、「あれは問題だ、声を上げなきゃ」と連絡してきた先生はもっといたんです。しかし、実際に部会で手を挙げたのは私だけでした。その他ご意見はありませんか、と言ったらシーンと静まり返った状況で、私が烈火のごとく非難したんで、手を挙げにくかったんじゃないの、という人もいましたけれども、全体的にダメなものはダメだと言うのをためらう妙な空気感はありますね。



▲写真 ©Japan In-depth 編集部


安倍: 党として政府にきちんと物をいう姿勢は必要だと思いますが。


宇都: この問題が起きた時、私自身も国会議員として考えたのは、他党やマスコミから批判が出る前に、自民党として中から声を上げないと、かえって「身内に優しい」とか、「自民党自体が容認している」とか、取られかねないなと危惧したのです。


会談の実施について確認しましたけれども、「官邸からの指示は一切ない」ということでした。ですから私の認識では、岩屋大臣自身が、深いところまで練られた戦略性とか全くない浅はかな考えで、「関係が悪いから話し合いの場を持ちましょうよ」と歩み寄る“大人の対応”を演じることで、大局観を持っている様なアピールをしたかったのではないでしょうか。


徴用工の問題も含めてですが、「(韓国が)これ以上ゴールを動かしたり、クレーマーのような対応をしたりしても、日本政府は一切“大人の対応”はしないぞ」ということを突き付けているタイミングで、 足並みが揃ってない印象を相手に与えるのは良くないと思いました。


 


・レーダー照射


レーダー照射は危険な行為なんです。だからこそ、CUES(Code for Unplanned Encounters at Sea:キューズ・海上衝突回避規範)で21 か国が偶発的衝突防止のためにこれをやめようと協定を結んでいるわけです。ロックオンするということは、安全装置が働いていない状態でボタンさえ押せば、(相手を)撃墜できるということなのです。パイロットが死傷する可能性が高い行為で、国際法上は攻撃とみなしても構わないという高いレベルでの敵対行為です。政府は事案発生以降、部隊には「近づくな」等の指示は出さず、今まで通りきちんとやれ、と言ってます。


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