令和の朝日新聞大研究 5 自分が嫌いな相手はみな悪魔
Japan In-depth / 2020年3月19日 11時1分
▲写真 オーストリア併合後にウィーン市内をパレードするヒトラー(1938年10月 エゲル)。朝日新聞は自らの敵を「ヒトラーやナチス」に重ねる「悪魔化」の手法で断ずる。出典:ドイツ連邦公文書館 / Bundesarchiv, Bild 137-004055 / CC-BY-SA 3.0
卑近な実例では1月11日朝刊の長文の社説ではゴリラまでが自説の支えの悪魔化に使われていた。《東京五輪の年に旗を振る、って何だろう》という見出しの社説だった。
その趣旨は回りくどい文章なので、きわめて難解だが、日本の旭日旗を東京五輪で禁止すべきだという韓国の主張への支援が核心と受け取れる。さらには国旗という概念にまで批判を表明していた。そしてその社説のなかでは国旗を振ること自体を愚かとか危険とみなす反国家のメッセージがちらほらする。
同社説は旗を振る行為を悪魔化するためにゴリラを使っているのだからお笑いだった。
《人類に代わって猿が支配する世界を描いたSF映画「続・猿の惑星」(1970年)には2種類の旗が登場する。ゴリラの兵たちが行軍で掲げるピンクと黒の旗と、平和デモをするチンパンジーたちが手にしていた白い旗だ。ゴリラの将軍が叫ぶ。「我々軍人の聖なる義務は武力でかの地を占領し、我々の旗を掲げることだ」》
この記述の意図は明白である。旗を掲げること自体が「武力でかの地を占領する」ためだというのだ。しかもその当事者はゴリラなのだという。日本の旭日旗をフィクションのSF映画に登場するゴリラ集団の旗に重ねあわせる悪魔化だといえる。悪魔化でなければ、まさにゴリラ化である。ゴリラを自分たちの主張の支えにするという手法でもあった。
目先のテーマを論じる際に、その主題とは無関係な過去のネガティブな事物を持ち出してきて、自分の反対する相手に重ねて悪のレッテルを貼るという朝日新聞の悪魔化手法は実に頻繁である。2019年12月25日朝刊の多事泰論というコラムでも見受けられた。
編集委員の駒野剛記者によるこのコラム記事は《戦死者と権力者慰霊 歴史から目をそらすな》という見出しだった。内容は長野県の護国神社の崇敬会会長に長野県の現職知事の阿部守一氏が就任したことへの批判だった。
同記事は現在の日本で県知事が日本の戦死者の霊を祀る護国神社の崇敬者代表になることの是非を論じる形をとりながら、実は反対論を展開していた。そしてその反対論の武器として一気に90年近くも前の満州事変を持ち出していた。
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