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英海兵隊、日本人初取材敢行

Japan In-depth / 2020年4月10日 7時3分

 


2階には海兵隊とも縁の深い007シリーズの作者である作家、イアン・フレミングの名を関したミーティングルームもある。


 



▲メインダイニングのステンドグラス(左)。士官食堂2階には海兵隊と縁の深い、007シリーズの作者であるイアン・フレミングの名をつけた会議室がある(右)。フレミングは戦時中海軍士官として諜報に携わっていた。(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


まずは司令部内部で現在の英海兵隊に関する概略や組織構成、現在進められているプロジェクトなど複数のブリーフィングを受けた。



▲旅団司令部敷地内に展示された野戦司令部。内部は撮影がNG。海軍、空軍、他国の部隊との緊密な連携が取れるシステムになっている。(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


その後司令部の敷地内に展示された野戦司令部を視察。野戦司令部は要員が73名、車輛が31輛からなっている。


 



▲旅団司令部の全地形車輛BV-206D。衛星通信システムとBV-206D(左)。英海兵隊は装甲型のBvS 10バイキングを戦闘用に使用しているが、兵站や後方支援では非装甲型のBV-206Dを多用している。砂浜やサンゴ礁、寒冷地、沼沢地なども踏破でき海兵隊には必須の車輛だ。右の写真は発電機を搭載したフラットベッド型のBV-206D。野戦司令部に電力を供給する。


(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


将来のFCF構想では電子化、ネットワーク化などで要員を30名ほどに減らす予定だ。司令部用の車輛には2連結式のBV-206Dが多用されていた。司令部自体に高い機動力があるということだ。



▲ドイツのMAN社のトラックもコンテナなどの輸送用として使用されている。(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


その後はセミリッジボートで沖合に停泊していた強襲上陸艦、アルビオンを周回し、ジェンシー崖における断崖を登る訓練を見学した。山岳戦能力は上陸作戦でも必要であり、英海兵隊は高い山岳戦能力を有している。海兵隊はこのような高い専門性を複数持っているために英軍の特殊部隊の出身者の約6割が海兵隊出身であり、海兵隊の訓練施設で訓練も行っている。


 



▲第30コマンドウの上陸潜入訓練。セミリッジボートなどで接岸し、岸壁をよじ登る訓練だ(写真左)。現代の英海兵隊では大規模な敵前上陸は事実上放棄して、小規模な部隊による迅速かつ隠密な上陸作戦を主軸にしている。海兵隊が上陸するのはビーチばかりではない。このため岸壁をよじ登る技術が必要である(写真右)。このため海兵隊では高い山岳作戦の能力も有している。


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