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英海兵隊、日本人初取材敢行

Japan In-depth / 2020年4月10日 7時3分

(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


旅団司令部で昼食後はまたセミリッジボートで上陸作戦や海上パトロールなど担当する舟艇を担当する第1アサルトグループの基地に移動し、指揮官のハウ大佐から説明を受けた後に設備を見学した。


 



▲将校食堂での昼食後、舟艇の運用と管理を行う第一強襲グループを視察する筆者ら。(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


この基地では各種の舟艇の整備や修理などが行われており、近い将来は敷地内に民間業者による整備施設も完成する予定だ。舟艇だけではなく、ランドローバーの完全水密化などの改造もここで行っている。



▲第一強襲グループの施設内でリファブリッシュされているLCU (Landing Craft Utility)MK10。ここではメーカーからの技術者も派遣されており、単なる整備だけはなく本格的な改修や改造も可能となっている(写真左)。写真右はLCVP(Landing Craft, Vehicle, Personnel)MK5。アルビオンクラス揚陸艦に収容される。キャビン部はスライド式になっており、後方にまとめてオープントップにすればバイキングなどの車輛も搭載できる。


(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


主な装備は完全装備の海兵隊員120名、あるいは主力装甲車バイキングを4輛輸送できるLCU (Landing Craft Utility)MK10、完全武装の海兵隊員35名あるいはバイキング1輛などを搭載できるLCVP(Landing Craft, Vehicle, Personnel)MK5、12名の海兵隊隊員が搭乗できるORC(Offshore Raiding Craft)、1個分隊の海兵隊員が搭乗できるRRC(Rigid Raider Craft)、同様に5名が搭乗できるIRC(Inflatable Raiding Craft)、更に20名が搭乗できるホバークラフト、2000TDなどを装備している。



▲波止場からセミリッジボートRRC(Rigid Raider Craft)で、近くの島で行なわてれていた第30コマンドウの潜入訓練を視察にいく。RRCは1個分隊の海兵隊が搭乗でき、50口径機銃などの武装の搭載も可能である。かなり年季が入っていた(写真左)。潜入訓練視察の途中沖合に停泊していた揚陸艦、アルビオンの周りを一周してくれた。後部のウェルデッキ開口部は機密があるために撮影が禁止だった(写真右)。(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 



▲ORC (Offshore Raiding Craft – Mid Console Variant )は装甲化されたセミリッジ型ボートである。全長9.1メートル、全幅は2.9メートル。満載排水量は32トン。ペイロードは1.24トン。


(撮影:柿谷哲也 Tetsuya Kakitani)


 


1日の駆け足であったが、英海兵隊の能力の高さが実感できた。陸自の水陸機動団はサイズも予算も違う米海兵隊よりもむしろ、英海兵隊のあり方や装備を参考にすべきではないだろうか。


 


トップ写真)見本市、DSEI2009での海兵隊が行ったデモ航行時の写真。モジュラー式のコンポジット装甲を採用して、舷側のスリットに装着する。装甲はダイニーマHD(ハードバリステック)で、20メートルの距離から発射された7.62×39ロシアン弾に耐えられる。


(撮影:筆者)


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