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10万円給付とマイナンバー

Japan In-depth / 2020年5月1日 7時0分

(5)戸籍証明書(本人または本人と同一戸籍の方の戸籍全部事項証明書・戸籍個人事項証明書)


出典:世田谷区HP 



従来の証明書発行機では戸籍証明書(戸籍謄本・抄本)は取れなかったので、マイナンバーカードを持っていて良かった、と思いきや、落とし穴があった。


マイナンバーカード専用証明書自動交付機で証明書を発行するには、暗証番号が必要なのだ。さて、マイナンバーカードの暗証番号は何だったけ?5年前に設定した暗証番号は思い出せないし、3回間違えたらロックがかかってしまうので、おいそれと打ち込めない。


となると、マイナンバーカードを今後使うためには、役所に行って暗証番号の再設定をしなくては、と思い立った。その際知ったのだが、マイナンバーカードの暗証番号はなんと4種類もある。



▲図 出典:総務省


実際に役所に行って再設定をやってみた。まずは窓口でマイナンバーカードを提出し本人確認。しばらく待たされてから別室に呼ばれ、各暗証番号を記載できる用紙をくれるので、その場で考え、記入した。そして、その暗証番号をPC画面に打ち込んでいく。(この用紙は持って帰ってよい)更に役所側が確認する間待たされて、ようやくマイナンバーカードを返してもらい、めでたく暗証再設定完了となった。この間、約30~40分はかかったろうか。


何故こんな面倒くさいことをして暗証番号を取得したかというと、以下の作業で必要になるからだ。


1)マイナンバーカードを活用した消費活性化策


実は政府は今年9月からマイナンバーカードを利用した景気刺激策を考えている。去年10月からの消費税増税のショックを緩和するため、現在キャッシュレス5%還元策が実施されているが、それは2020年6月末で修了する。そのため、もともと5%還元終了後の増税ショックが懸念されていた。


そこで、当初予定されていたこの夏の2020オリンピック・パラリンピック後の新たな景気刺激策として考案された。仕組みは、マイナンバーカードでマイナポイントを予約した人を対象にキャッシュレスで2万円のチャージ(若しくは買い物)をすると一人当たり5000円のマイナポイントがもらえるというものだ。



▲写真 マイナポイントを活用した消費活性化策スマホサイト(スクリーンショット)©Japan In-depth編集部


政府は消費活性化と共に、マイナンバーカードの普及も図ろうと一石二鳥を狙ったのだろうが、如何にも役人が考えそうなアイデアだ。そもそもマイナンバーカードを持っている人しかポイントがもらえないというのは不公平極まりない。2万円の25%の5000円が付くなら欲しいが、そのためにマイナンバーカードを作るのは面倒だ、という人もいるだろう。消費活性化にもマイナンバーカード普及にも貢献しないという無策になりそうなのだ。


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