「黒人の命も大切」ではなく「黒人の命こそ大切」
Japan In-depth / 2020年6月4日 18時31分
Nike ad JUST DO IT 30th Anniversary campaign Colin Kaepernick commercial
https://www.youtube.com/watch?v=lomlpJREDzw
▲ナイキCM動画リンク
このように、「黒人の命が大切」という問題の本質をそらすことは、黒人に対する加害の延長であるゆえに、違和感を引き起こす。たとえば、米著名白人LGBTコメディアンのエレン・デジェネレス氏(62)が、フロイド氏の死に関して連帯のメッセージを出したが、共感を得られずに総スカンを喰らっていることが、ハフポ米国版によって報じられている。真実の共感でないものは、見破られてしまうのである。
After Criticism, Ellen DeGeneres Expands Thoughts on Black Lives Matter
https://www.huffpost.com/entry/ellen-degeneres-george-floyd-black-lives-matter-response_n_5ed66cbbc5b682d7d88e78d2
▲記事リンク
一部の暴徒化したデモ参加者によって、店の窓ガラスなどを破られた筆者の街の白人経営者が、「われわれは被害者ではない。巻き添えを喰っただけだ」とコメントして「連帯」を示していたのも、被害に対する保険金が下りることを考えれば、何か偽善臭が漂う。
▲写真 Black Lives Matter Los Angeles 出典:flickr by Louis Carr Photography
■ 黒人の命「も」大切か、黒人の命「こそ」大切なのか
この「黒人との連帯」や「黒人問題の認識」に関しては、日本でも論争が起こっている。朝日新聞傘下のハフポス日本版が5月31日に配信した記事において、「Black Lives Matter」を「黒人の命も大切」と訳したことに、ヤフコメで以下のような批判の声が一斉に上がった。
「黒人と他の人種を平等と考えていない現れだ」
「『も』と言うひらがなが入るだけで人種差別しているように感じる」
「記者の英語訳だけの問題でなく、問題の本質をいかに捉えられていないかだ」
『#BlackLivesMatter』企業も黒人差別に抗議、力強いメッセージ続く Netflix「私たちには声を上げる義務がある」https://news.yahoo.co.jp/articles/8e3f6ad8b78110c87572df256704e5566d0370f7
この記事に関連するニュース
-
トランプを勝たせたアメリカは馬鹿でも人種差別主義でもない
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 18時41分
-
「人種の壁」を超えたヒーローたち...大谷とジャッジが示した「多様性の理想」
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月14日 19時0分
-
〈米大統領選〉前日の予想では7つの激戦州のうち5州でトランプがリードか、ニューヨークに住む中国系の住人も「トランプ!トランプ!トランプ!」と熱狂
集英社オンライン / 2024年11月6日 11時17分
-
【アメリカ大統領選】カマラ・ハリス氏の同級生や"ゆかりの店"を取材!政治家としてのルーツを探る ハリス氏は『他者の異なる価値観を認め、受け入れることを大事にしていた』
MBSニュース / 2024年11月4日 17時23分
-
南アフリカに白人だけの街が存在する!? アパルトヘイトから30年も人種問題が生み出した特異な自治地域を解説
ニコニコニュース / 2024年11月2日 17時0分
ランキング
-
1「僕は無実です。独房で5年半くじけずに闘い続けて良かった」2歳女児への傷害致死罪に問われた父親に『逆転無罪判決』
MBSニュース / 2024年11月28日 18時25分
-
2原発の汚染水処理めぐり12億円を詐取か…64歳の会社役員の男を逮捕 架空の発注があったかのように装った疑い
MBSニュース / 2024年11月28日 19時40分
-
3財源明確化、国民民主に求める=年収の壁で「論点」提示―自公両党
時事通信 / 2024年11月28日 16時5分
-
4194キロ衝突死、懲役8年判決…当時少年の男に危険運転致死を適用
読売新聞 / 2024年11月28日 15時40分
-
5「日本人は大好きだけど、もう限界です…」『ハッピーケバブ』在日クルド人の社長が悲鳴、親日感情をへし折る"ヘイト行為"の実態「理由もないのにパトカーを呼ばれて…」「脅迫めいた電話が100回以上」
NEWSポストセブン / 2024年11月28日 18時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください