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「黒人の命も大切」ではなく「黒人の命こそ大切」

Japan In-depth / 2020年6月4日 18時31分

ジャーナリストでヤフーニュースのオーサーである治部れんげ氏(46)も論争に参戦し、「今もアメリカに残る酷い黒人差別、特に若い黒人男性が命の危険を感じている事実を矮小化している」と批判した。


だが、この「黒人の命も大切」という言い回しは、未だに多くの日本メディアで使われている。6月1日および3日放送のNHK「国際報道2020」の池畑修平キャスター(51)の解説や、フォーブスジャパンの6月4日付記事「なぜ『All Lives Matter(すべての命が大切)』と言うのをやめる必要があるのか」の翻訳でも繰り返し現れている。



▲写真 "What happened to 'All Lives Matter'?", a sign at a protest against Donald Trump 出典:David Geitgey Sierralupe


「Black Lives Matter」はそのまま素直に訳せば、「黒人の命が大切」あるいは「黒人の命は大切」となる。しかし、現在の抗議行動の文脈からすれば、黒人参加者たちは「黒人の命こそ大切」と言っているニュアンスになる。それを、わざわざ「黒人の命も大切」と言い換えるところに、日本のリベラルメディアと、米リベラル(エリート)白人たちの「黒人運動の乗っ取り」「アリバイ作り」「問題のすり替え」の近似性と類似性が感じられるのだ。


人間性も命も簡単に奪われてしまう人種グループの訴えとしては、「黒人の命こそ大切」であり、その主張は白人やその他の人種グループに対する差別にはならない。ハフポ日本版やNHKは、偽善的な「黒人の命も大切」という言い回しを取り下げる時期に差し掛かっているのではないだろうか。


トップ写真:Black Lives Matter Rally 出典:flickr by David Geitgey Sierralupe


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